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滋賀医科大学の学士編入|募集15名、倍率は5年で半分になりました

滋賀医科大学の学士編入|募集15名、倍率は5年で半分になりました

最終更新: 2026年8月28日

この記事で分かること

  • 募集15名は、医学部学士編入で最大級の枠です。第1次試験の合格者は毎年ぴったり45人、入学者は毎年ぴったり15人でした
  • 志願者が5年で330人から183人へ、45%減りました。合格者数はほぼ横ばい(16〜19人)なので、倍率は18.7倍から9.2倍へ半分になっています
  • 英語の外部試験は要りません。当日に筆記で解きます。中身は長文よりも熟語の意味と、誤りを指摘させる文法問題が中心でした
  • 総合問題の看板は「大学教養教育修了程度」。ただし実際に大学教養らしいのは数学と統計で、物理と化学は高校の典型問題が並びます
  • 過去問は窓口で見るしかありません。コピーも撮影も不可、電話での事前予約が必須です

滋賀医科大学の学士編入は、募集15名。5名前後が並ぶ医学部学士編入のなかで、群を抜いて大きな枠です。

そしてこの5年で、志願者が半分近くまで減りました。合格者の数はほぼ横ばいです(5年で16人〜19人)。つまりいま、入りやすくなっています。

この記事は、大学が公表した令和9年度の学生募集要項を読み、実際の出題を設問ごとに分解した結果をもとに書いています。

志願者は5年で45%減。倍率は18.7倍から9.2倍へ半分になりました

滋賀医科大学は募集要項に、5年分の選抜状況を載せています。第1次・第2次それぞれの受験者数まで出している大学は多くありません。

まず志願から第1次まで。

年度志願者1次受験1次合格
令和8年度183人165人45人
令和7年度195人177人45人
令和6年度265人237人45人
令和5年度333人288人45人
令和4年度330人299人45人

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そして第2次から入学まで。

年度2次受験最終合格入学者
令和8年度44人18人15人
令和7年度43人17人15人
令和6年度42人16人15人
令和5年度43人19人15人
令和4年度42人16人15人

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この表は、3つのことを一度に教えてくれます。

① 志願者が減り、倍率が半分になった

年度1次の受験者最終合格者受験÷合格
令和4年度299人16人18.7倍
令和5年度288人19人15.2倍
令和6年度237人16人14.8倍
令和7年度177人17人10.4倍
令和8年度165人18人9.2倍

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5年で倍率がちょうど半分になりました。合格者を減らさずに志願者だけが減ったからです。理由は公表されていないので推測しませんが、数字としては、この5年でいちばん受かりやすい状態にあります。

② 第1次の合格者は毎年ぴったり45人

募集要項に理由が書いてあります。

学力試験により判定し、募集人員の3倍(45人を下回らない)の第1次試験の合格者を決定します。
(令和9年度 学生募集要項「第1次試験」より)

枠が固定されているので、1次を通る難しさは志願者数でそのまま動きます。令和4年度は299人中45人(15%)でしたが、令和8年度は165人中45人(27%)。1次通過率がほぼ倍になりました。

③ 2次で残るのは2.4人に1人。そして入学者は毎年15人

2次を受けるのは毎年42〜44人で、最終合格は16〜19人。2次で残るのは、およそ2.4人に1人です。

最終合格者が募集人員の15人を上回っているのは、辞退を見込んでいるからです。入学者数は5年ともぴったり15人。募集要項にも「募集人員に欠員が生じた場合は、追加合格を行います」とあります。

出典: 滋賀医科大学「令和9年度 医学部医学科第2年次学士編入学 学生募集要項」15ページ「入学者選抜状況」(学生募集要項(滋賀医科大学)からダウンロード可)。同じ表は大学の入学者選抜状況のページにも掲載されています(いずれも2026年8月28日確認)。「受験÷合格」と1次通過率は、公表値からメディコーチが計算したものです。

1次300点・2次300点。面接は点数と関係なく落とせます

試験科目時間配点
第1次(9月26日)総合問題(生物学・物理学・化学・統計学・数学)10時00分〜12時30分200点
第1次(9月26日)外国語(英語)14時00分〜15時00分100点
第2次(10月20日)小論文Ⅰ(自然科学の資料を提示して論述させる)9時00分〜10時30分200点
第2次(10月20日)小論文Ⅱ(医学・医療の社会的役割について論述させる)11時00分〜12時30分100点
第2次(10月20日)個人面接13時30分〜段階評価

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1次で300点、2次でも300点。2次の比重が、他大学よりかなり大きい試験です。しかも2次の300点のうち200点が小論文Ⅰ(自然科学の資料の読解)です。

面接には点数が付きません。かわりに、こう書かれています。

個人面接は、段階評価を行い、その評価が一定の基準に満たない場合は、総合点のいかんにかかわらず不合格とする。また、出願書類は面接時の参考資料として使用する。
(令和9年度 学生募集要項「第2次試験」より)

またすべての試験科目を受験していないと最終合格になれません。1次も「両方の試験科目を受験していなければ合格者にならない」と明記されています。

細かい話ですが、1次はお昼をはさんで夕方までです。募集要項に「昼食(湯茶を含む)を用意してください」と書かれています。会場周辺で調達できる前提にしないでください。

出典: 滋賀医科大学「令和9年度 医学部医学科第2年次学士編入学 学生募集要項」の「第1次試験」「第2次試験」の記載によります(学生募集要項(滋賀医科大学)からダウンロード可。2026年8月28日確認)。

「大学教養程度」の看板。ただし教養らしいのは数学と統計です

募集要項は総合問題の範囲をこう書いています。

総合問題は、医学修得に必要な知識を評価するため、大学教養教育修了程度の生物学、物理学、化学、統計学及び数学を出題します。
(令和9年度 学生募集要項「第1次試験」注記より)

5科目です。編入試験の情報サイトでは「生物学・物理学・化学・統計学」の4科目と書かれていることがありますが、公式には数学が入っています。

では実際にどのレベルで出ているのか。2021年度から2024年度までの出題を設問を1つずつ科目に分けて数えました。

科目割合
英語38%
生物19%
物理19%
化学13%
小論文(第2次)8%
数学・統計2%

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設問数でいちばん多いのは英語です。配点は100点でも、解く手数はいちばん多いということです。

数学と統計だけ、はっきり大学教養レベルです

実際に出された数学・統計の設問を並べます。

出された問題分野
3つの無限級数(1/n、1/n²、1/n³)のうち収束するものを選ぶ微分積分
2変数関数 f(x,y)=5x⁴+3y²+6y+4 の最小値を求める偏微分
2次の実正方行列Aについて A²⁰²³A²⁰²⁴ を計算する線形代数
3次の実正方行列Bについて、パラメータの値ごとに階数(rank)を求める線形代数
標準偏差と相関係数から共分散を計算する統計
得点を2倍にしたときの変動係数と共分散の変化を選ぶ統計

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行列のべき乗、階数、偏微分、無限級数の収束。いずれも大学1〜2年で習う内容です。高校数学しかやっていない状態では手が出ません。

統計も、公式に数字を入れるだけでは済みません。変動係数と共分散が、データを定数倍したときにどう変わるか。定義を理解していないと答えられない問い方です。

物理と化学は、高校の典型問題が並びます

いっぽう物理と化学は、印象がかなり違います。2024年度に出されたものを並べます。

科目出された問題
物理気体分子運動論から壁が受ける圧力を導く/ばねの合成と伸び/加速する電車の中で斜面上の台車が静止する条件/重ねた物体がすべり始める力/定圧モル比熱と定積モル比熱/ドップラー効果(音源と観測者が動く)/球体での屈折/並列回路と可変抵抗の消費電力/クーロン力と糸の傾き/傾斜レール上の導体棒の電磁誘導
化学水の気液平衡(液体として残る質量)/N₂O₄ ⇌ 2NO₂ の解離度と平衡定数/5.0×10⁻⁴ mol/L の塩酸のpHと、それを5,000倍に薄めたときのpH(水の電離平衡を考える)/アルミニウムと水酸化ナトリウムの反応と同じ気体が出る反応/電池と電気分解の正誤/元素分析から分子式を決める

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どれも高校の物理・化学で見る形です。大阪大学のように量子化学を出したり、香川大学のようにハーゲン・ポアズイユの式を導かせたりはしていません。

ただし「薄めた塩酸のpH」のように、公式をそのまま当てると間違える問題が混ざります。5.0×10⁻⁴ mol/L を5,000倍に薄めると1.0×10⁻⁷ mol/L。ここで水の電離を無視するとpH7を超えてしまいます。典型問題に見せかけて、理解の深さを確かめる作りです。

生物は分子生物学・遺伝と代謝・生化学が多く、実験データを読ませて考察させる形が中心でした。2024年度には、若い個体と老いた個体の血液をつないだマウスの実験から老化した血液が神経の新生を抑えるという結論を読み取らせる問題が出ています。

英語は「単語と熟語」と「誤り探し」。長文を速く読む試験ではありません

英語を中身で分けると、こうなりました。

出題の型英語の中での割合
文法・語法(誤りの指摘、空所補充)49%
長文読解(内容一致、内容不一致)15%
そのほか(下線部の意味、要旨など)35%

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半分が文法・語法です。実際に出ているのは、英文の4〜5か所に下線が引かれていて誤りのある箇所を1つ選ぶ形が中心でした。TOEICの文法パートに近い作りです。

もう一つの柱が下線部の意味を選ばせる問題です。2024年度に問われたものを挙げます。

  • delivered by a midwife(助産師によって取り上げられた)
  • She saw something in me
  • calling(天職)
  • roll with the punches(状況に柔軟に対応する)
  • took a toll on(〜に打撃を与えた)
  • a lapse in judgment(判断の誤り)
  • unwavering(揺るがない)

文脈から推測できるものもありますが、知っていれば一瞬です。医学英語というより、英語圏の一般的な熟語が問われています。

長文の題材は医療系のエッセイや記事でした。ヒスパニック系の医師が医学部を目指した経緯、医療現場での多様性の意味、アメリカ人の腸内細菌叢の研究など。論文そのものではなく、読み物です。

まとめると、この英語で要るのは次の2つです。

  • 熟語・語彙の量。知らないと文脈でも決めきれません
  • 文法の精度。「なんとなく読める」では誤りを指摘できません

メディコーチが2021〜2024年度の出題を設問単位に整理し、同じ試験が重複して入っているものを取り除いたうえで、大問ごとに科目を分けて集計したものです。どの分野にも当てはめられなかったものは1%です。年度によって整理できた分に差があるため、年度ごとの内訳は出していません。過去問そのものは著作権の関係で掲載していません。

大学教養の数学・統計と、高校範囲の物理・化学と、熟語と文法の英語。滋賀医科大学は、要る力の種類が多い試験です。いまの状態から、どれをどの順番で埋めるのか。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、一緒に決めます。

無料相談で埋める順番を決める

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

2次の300点中200点は小論文Ⅰ。図表を読んで、実験を提案させます

小論文が2本あり、性格がはっきり違います。

科目募集要項の説明実際に出された題材
小論文Ⅰ(200点)論理的思考力や問題解決能力を評価するため、自然科学の資料を提示し、それに関するテーマについて論述させるSGLT2阻害薬の臨床研究の表と図を読み、82歳・低BMIの糖尿病患者への投与について治療医としての考えを述べる/滋賀県で行われた20年の追跡研究の血圧と脳卒中発症率のグラフから読み取れることと、この研究の限界を述べる/若い個体と老いた個体の血液をつないだマウスの実験結果を説明し、仮説を確かめる実験を2つ提案し、それがヒトの治療に使えるとは限らない理由を述べる
小論文Ⅱ(100点)医学・医療の社会的役割について論述させる延命治療と「いかに逝くか」の文化(150字・200字・300字の設問が複数)/かつての村落共同体の義務と現代の医師の義務の共通点と相違点/明治期の「定礼(じょうれい)と現在の国民健康保険制度の共通点(200字)と相違点(400字)

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小論文Ⅰは、作文ではなく科学の試験です。図表を読み、結果を説明し、仮説を検証する実験を設計し、その限界まで述べさせます。200点という配点は、総合問題(200点)と同じです。

小論文Ⅱは長い課題文を読ませて、150字・200字・300字・400字と細かく字数を切った設問が複数並びます。「800字で自由に述べよ」という形ではありません。読解の正確さが先に問われます。

題材に滋賀県で行われた追跡研究日本の医療制度の歴史が選ばれているのも特徴です。医療のニュースを追うだけでなく、公衆衛生と医療制度の成り立ちまで見ておく価値があります。

繰り返し出ているテーマは、この本のこのページで潰せます

過去問から繰り返し登場しているテーマを抜き出し、標準的な参考書のどこに載っているかを突き合わせました。

キャンベル生物学の表紙キャンベル生物学ミトコンドリアp.112・122・182・225・358・617
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻の表紙カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻ミトコンドリアp.260・274-275
Essential細胞生物学の表紙Essential細胞生物学pHp.102-103・481-484
ブルース有機化学 上の表紙ブルース有機化学 上pHp.4・37・88・117・221・234
考える力学(兵頭俊夫)の表紙考える力学(兵頭俊夫)加速度p.19・54・72・145・151-152
ライブ講義 大学生のための応用数学入門の表紙ライブ講義 大学生のための応用数学入門電流p.208・212
応用数学(岡本和夫)の表紙応用数学(岡本和夫)加速度p.36
新版微分積分2の表紙新版微分積分2積分p.54・80・82・129・147・153

繰り返し出ているテーマについて、メディコーチが参考書の掲載ページを調べてまとめたものです。版によってページがずれることがあります。お手元の本の目次と索引でご確認ください。なお線形代数(行列のべき乗・階数)と統計については、この一覧に載せられる編入向けの定番書が見つかりませんでした。無いものを「ある」とは書きません。

過去問は窓口で見るだけ。コピーも撮影もできません

滋賀医科大学の過去問は、この試験のなかでもっとも手に入りにくい部類です。

項目内容
ホームページ掲載なし
郵送・メール送付なし
入手の方法学務課入試室入学試験係(総合研究棟1階)の窓口で閲覧のみ
コピー・撮影一切不可
事前予約必須。電話(077-548-2071/平日9時〜17時)のみ。メール不可
閲覧できる時間原則 月〜金 9時〜17時(年末年始、各入試の前日・当日などは不可)
対象「医学科第2年次学士編入学」を含むと明記あり

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滋賀まで行って、その場で見て、覚えて帰るしかありません。遠方に住んでいる人にとっては、1回の閲覧に丸1日と交通費がかかります。

合格した人たちが、どうしていたか。メディコーチの合格者アンケートに、3人ぶんの回答があります。

滋賀医科大学に合格した方(大学での研究職。合格まで2年)

滋賀医科大学まで過去問を閲覧しに行くことが難しかったため、フリマサービスで5年分の過去問を購入しました。受験を決めてから本番まであまり時間がなかったので、科目ごとに優先順位をつけて取り組みました。過去問は単に解くだけではなく、1問ごとに解法や関連する知識・概念を自分でノートにまとめ、まず5年分を一通り終わらせた後、そのノートを繰り返し復習しました。

別の合格者(大学4年生のときに受験)

大手予備校に過去問を閲覧できるブースがあり、そこで閲覧していました。ただ、過去問は見るだけで、解いたりはしませんでした。また実際に大学に足を運んで最新の過去問を得て、目を通すようにしていました。

別の合格者(経営コンサルティング勤務。合格まで2年)

大手予備校に通っていたため、過去問閲覧サービスを利用し、受験する大学の過去問を10年分閲覧しました。編入試験において同じ問題が出る可能性は少ないと判断し、解いたり周回したりはせず、どういった分野で、どれくらいのレベルのものが出ているかを把握することを目的にしました。

3人とも共通しているのは、「解いて答え合わせをする」使い方をしていないことです。模範解答がなく、持ち帰れないという条件では、分野とレベルをつかむ道具として使うのが現実的です。その意味で、この記事の分野別の表がそのまま代わりになります。

出典: 滋賀医科大学「過去問題の閲覧について」過去問題の閲覧について(滋賀医科大学)(2026年8月28日確認)。合格者の記述はメディコーチの合格者アンケートより、ご本人の許諾を得たうえでお名前と予備校名を伏せて掲載しています。

出願は2段階。Web登録は8月17日から、書類は8月24日からです

ここは間違えやすいところです。Web出願システムへの登録期間と、書類が大学に届く期間がずれています。

項目令和9年度(2027年4月入学)
募集人員15名(2年次)
出願資格大学を卒業した者・令和9年3月31日までに卒業見込みの者/大学院の修士課程または博士課程を修了した者・修了見込みの者/学校教育法第104条第7項により学士の学位を授与された者・授与見込みの者(いずれも医学部医学科の卒業者・在学者を除く)
英語の外部試験不要(当日の筆記試験で評価)
Web出願システム登録令和8年8月17日(月)〜8月31日(月)17時(入学検定料の支払いを含む)
出願書類の受理令和8年8月24日(月)〜8月31日(月)17時必着
入学検定料30,000円(Web出願システムから納入。払込手数料は別途)
第1次試験令和8年9月26日(土)9時40分までに入室
第1次合格発表令和8年10月15日(木)10時(予定)
第2次試験令和8年10月20日(火)8時40分までに入室
最終合格発表令和8年11月13日(金)10時(予定)
追加合格募集人員に欠員が生じた場合は追加合格を行う
そのほか試験開始後30分以内の遅刻に限り受験可。試験途中の退室は不可

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「Web登録は8月17日から」だけを覚えていると危険です。登録しただけでは出願になりません。書類が8月31日17時までに大学へ届いている必要があり、その受理が始まるのは8月24日です。成績証明書や卒業証明書の取り寄せは、8月に入る前から動いてください。

もう一つ。1次から2次まで24日、2次から最終発表まで24日あります。1次の発表(10月15日)から2次(10月20日)までは5日しかありません。小論文と面接の準備は、1次の前に終えておく必要があります。

出典: 滋賀医科大学「令和9年度 医学部医学科第2年次学士編入学 学生募集要項」(学生募集要項(滋賀医科大学)からダウンロード可。2026年8月28日確認)。出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

合格した人は、どうやってこの試験を選んだか

滋賀医科大学に合格した3人の回答から、共通していたことを2つ挙げます。

① 「英語だけで勝つ」を狙っていない

経営コンサルティング勤務から合格した方

とにかく生命科学と英語に時間を使うことを意識していましたが、多くの受験生が同じ戦略でくる。帰国子女や留学経験者も多いことを考えると、英語で圧倒するということはそもそも難しい。振り返って、4科目校の結果の方がよいことを踏まえると、高校レベルの物理、化学、数学を1年目からコツコツと始めていれば、もう少し可能性が広がったようにも思う。

この方は文系出身で、働きながら2年で合格しています。2科目(生命科学+英語)の大学より、4科目の大学のほうが1次通過率が高かったと書いていました。滋賀医科大学は、まさにその「科目が多い側」の大学です。

② 物理を後回しにして後悔している

大学での研究職から合格した方

もっと早く物理の勉強を始めておけばよかったと思います。当初は物理が試験科目に含まれる大学を受験する予定がなかったため、ほとんど対策していませんでした。しかし、出願直前になって滋賀医科大学を受験することを決め、急いで物理の勉強を始めました。高校や大学の教養課程で一度学んではいたものの、かなり忘れていたため、短期間で復習するのは大変でした。

滋賀医科大学の物理は、この記事で見たとおり高校の典型問題が中心です。つまり思い出せば取れます。だからこそ、直前に慌てるのはもったいない。受験校を決める前に、高校物理と高校化学を一巡しておくことが、そのまま出願できる大学の数になります。

項目合格者アンケート全体(14名)の回答
合格までにかかった年数1年 3名2年 7名/3年 2名
受験時の立場社会人 6名/大学卒業後 4名/大学在学中 2名/大学院 2名
推薦書を提出したか提出した 11名/提出しなかった 1名
受験にかかった総額中央値 約83万円(16万円〜299万円)

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メディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケート(回答14名、2026年)より。そのうち滋賀医科大学に合格した方は3名です。ご本人の許諾を得たうえで、お名前と予備校名を伏せて掲載しています。表の数値は回答があったものだけを数えているため、項目により合計が14に満たないことがあります。年数・立場・推薦書は回答14名全体の集計、受験にかかった総額は、この調査の対象29大学に合格した13名の集計です。「大学在学中」には、本文で在学中と自己申告された方を含めています。

物理と化学を思い出すのに、いま何時間かかるのか。線形代数と統計をどこまでやるのか。小論文Ⅰ(自然科学の資料の読解)にいつ手を付けるのか。メディコーチのコーチは全員が医学部学士編入の合格者です。あなたの持ち時間から逆算して、順番をご提案します。

無料相談で計画を立てる

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

よくある質問

Q. 滋賀医科大学の学士編入の倍率は何倍ですか。

A. 令和8年度は1次の受験165人に対して最終合格18人で、9.2倍でした。令和4年度は299人に対して16人で18.7倍だったので、5年でおよそ半分になっています。志願者が330人から183人へ減る一方、合格者数は16〜19人でほぼ横ばいだったためです。

Q. 英語の外部試験(TOEIC・TOEFL)は必要ですか。

A. 必要ありません。出願資格に英語スコアの要件はなく、第1次試験の当日に外国語(英語)100点の筆記試験を受けます。

Q. 総合問題の範囲を教えてください。

A. 募集要項には「大学教養教育修了程度の生物学、物理学、化学、統計学及び数学」とあります。5科目です。実際の出題では、数学(行列のべき乗や階数、偏微分、無限級数)と統計(共分散、変動係数)が大学教養レベル、物理と化学は高校の典型問題が中心でした。

Q. 過去問はどこで手に入りますか。

A. 大学の窓口で閲覧するしかありません。ホームページ掲載も郵送もなく、コピー・撮影も一切できません。閲覧には電話(077-548-2071、平日9時〜17時)での事前予約が必須です。

Q. 2次試験の対策はいつから始めればよいですか。

A. 1次の合格発表が10月15日で、2次が10月20日です。あいだは5日しかありません。また2次は300点満点で、うち200点が小論文Ⅰ(自然科学の資料を読ませる論述)です。1次の前に準備を終えておくことをおすすめします。

まとめ

  • 募集15名は医学部学士編入で最大級。1次合格は毎年45人、入学者は毎年15人でした
  • 志願者が5年で330人→183人。倍率は18.7倍→9.2倍、1次通過率は15%→27%に上がっています
  • 英語の外部試験は不要。当日の筆記で、半分が文法・語法、下線部の熟語の意味を選ばせる問題が並びます
  • 総合問題は5科目。大学教養らしいのは数学と統計で、物理と化学は高校の典型問題です
  • 2次は300点で、うち200点が小論文Ⅰ。図表を読み、実験を提案し、限界を述べさせます
  • 面接は点数と関係なく落とせると要項に明記されています
  • 過去問は窓口閲覧のみ・コピー撮影不可・電話予約必須です

滋賀医科大学は、科目が多いぶん、埋めれば戦える試験です。英語だけで勝負がつく大学ではありません。高校の物理・化学を思い出し、線形代数と統計に手を伸ばし、図表を読んで書く練習をする。やることがはっきりしているのは、むしろ有利です。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。いまの学力から、何をどの順番で、どこまでやるのか。同じ試験を通った人間が、あなた専用の計画をご提案します。

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