【合格者がコーチ】の医学部学士編入予備校・編入塾|メディコーチ 読み込まれました

香川大学 医学部医学科 学士編入|3科目が150分の1本にまとまる試験

香川大学 医学部医学科 学士編入|3科目が150分の1本にまとまる試験

最終更新: 2026年8月28日

この記事で分かること

  • 合格者は毎年5〜13人。でも入学者は22年間ずっと5人です。この差の意味が分かると、よく見る「倍率」の読み方が変わります
  • 過去問を設問ごとに数えると生物42%・物理29%・化学28%。3科目が150分の1つの試験にまとめて出ます
  • 物理は流体力学と熱力学。2027年度は血液の粘性、2013年度は腎臓の血流量。医学につながる題材ばかりです
  • TOEICは600点が出願の最低条件。しかも「公式認定証」での提出は受け付けてもらえません
  • 過去問は公式に1年分だけ。毎年11月末に消えます。見つけた時に落としておかないと、窓口へ行くしかなくなります

香川大学医学部医学科の学士編入は、募集5名。第1次選抜を通るのは25人程度で、そこから最終合格は例年6〜13人です。

この試験の特徴は「自然科学総合問題」という1つの試験に、生物・化学・物理がまとめて入っていることです。150分で3科目。生命科学だけを積み上げてきた人は、ここで止まります。

この記事は、大学が公表している22年分の選抜データと2027年度の募集要項、そして2013年度から2027年度までの実際の出題を設問単位に分解した結果をもとに書いています。数字にはすべて出どころを付けました。

合格13人・入学5人。香川大学の「倍率」は、見る数字で3倍変わります

香川大学は2005年度から2026年度までの22年分の選抜データを公表しています。医学部学士編入でこれだけ遡れる大学はほとんどありません。まず直近5年を見てください。

年度合格者受験÷合格志願者受験者
2026年度6人7.3倍46人44人
2025年度13人5.6倍75人73人
2024年度7人9.6倍72人67人
2023年度9人9.7倍89人87人
2022年度11人7.0倍80人77人

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合格者数が募集人員の5人を上回っています。それでも入学者数は、22年間ずっと5人です。募集要項には「入学辞退等により欠員が生じた場合には、追加合格により欠員の補充を行います」とあります。つまり13人の合格者のうち、最初に受かったのは5人。残りは辞退が出たぶんを追加合格で繰り上がった人ということになります。

ここが「倍率」の落とし穴です。2025年度を「受験73人・合格13人だから5.6倍」と読むと、かなりやさしく見えます。けれども繰り上げを待たずに受かる枠は5人なので、そこだけで見れば73÷5=14.6倍です。同じ年の同じ試験が、5.6倍にも14.6倍にもなります。

22年分を並べると、年による振れ幅が見えます

期間受験者合格者受験÷合格
2005〜2026年度
の22年合計
1,576人178人8.9倍
直近5年
(2022〜2026年度)
348人46人7.6倍
いちばん高い年
(2015年度)
90人5人18.0倍
いちばん低い年
(2007年度)
34人9人3.8倍

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22年間の志願者は合わせて1,643人、受験者は1,576人でした。

3.8倍から18.0倍まで、5倍近い開きがあります。中央値は9.2倍です。「香川大学は◯倍」と1つの数字で言い切っている情報は、たまたまその年を見ているだけだと思ってください。

もう一つ、志願者数の推移にはっきりした傾向があります。2012年度の114人をピークに、長期では減っています。ただし途中で増えた年もあります(2019年度70人→2020年度97人など)。2026年度は46人で、22年のうち2番目に少ない年でした。22年間で2番目に少ない数字です。併願先が増えたことや、TOEIC 600点という出願要件が効いている可能性はありますが、理由は大学から公表されていないので、ここでは推測しません。事実として、いま志願者は22年で最も少ない水準にあります。

出典: 香川大学医学部「過去の選抜データ」過去の選抜データ(香川大学医学部)(2026年8月28日確認)。入学者数も同じページの「香川大学医学部医学科入学試験実施状況(総表)」に載っている公表値です(第2年次編入学の行。2005年度から2026年度まで、表にある22年度すべてで入学者数5人。2026年8月30日に③が再確認)。追加合格の扱いは2027年度学生募集要項の記載によります。「受験÷合格」は公表値からメディコーチが計算したものです。

生物・化学・物理が150分に1本。配点は自然科学300点・TOEIC 150点・面接100点

2027年度(2026年6月実施)の形はこうでした。

試験内容配点
第1次選抜自然科学総合問題(大学の教養教育修了程度の生物学・化学・物理学)
2026年6月6日(土)14時00分〜16時30分
300点
第1次選抜TOEIC公開テストのスコア(試験は実施しない)150点
第2次選抜面接(自己推薦書・研究課題/論文リストを踏まえて実施)
2026年7月5日(日)9時00分〜
100点
合計550点

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小論文も、英語の筆記試験もありません。勝負は自然科学総合問題の300点です。全体の55%を1つの試験が占めます。

第1次選抜を通るのは25人程度と募集要項に明記されています。ただし年度ごとの1次合格者数は公表されていません。2026年度は受験44人でしたから、要項どおり25人程度が通ったのならおよそ半分が残った計算になります。けれども最終合格は6人。落ちるのは2次のほうです。

総合点の如何にかかわらず面接の結果をもって不合格となることがあります。
(2027年度 医学部医学科 第2年次編入学(学士編入学)学生募集要項 Ⅳ-4より)

面接は100点で、配点だけ見れば全体の18%です。それでも点数と関係なく落とせると要項に書いてあります。「1次さえ通れば」という試験ではありません。

出典: 香川大学「2027年度 医学部医学科 第2年次編入学(学士編入学)学生募集要項」第2年次編入学(医学部医学科)|香川大学および第2年次編入学(香川大学医学部)(いずれも2026年8月28日確認)。出願前に必ず最新の要項をご確認ください。

生物42%・物理29%・化学28%。3科目に等しく時間が要ります

2013年度から2027年度までの15年度分の出題を、設問を1つずつ科目と分野に分けて数えました。

科目割合この15年での位置づけ
生物42%毎年「問題3」。いちばん設問が多い
物理29%毎年「問題1」。大問1本を誘導で解き切らせる
化学28%毎年「問題2」。有機の構造式とpH計算が軸

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並びは15年間まったく変わっていません。問題1が物理、問題2が化学、問題3が生物です。この構成は2027年度まで続いています。

大事なのは生物が4割しかないことです。医学部学士編入の準備は生命科学から始めるのが普通ですが、香川大学では物理と化学で6割弱を占めます。生命科学だけを仕上げても、点の半分強にしか手が届きません。

出題の形は「書かせる」試験です

出題の形式割合
計算37%
論述26%
用語説明18%
選択式6%
構造決定・資料読解ほか13%

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選択式は6%しかありません。残りはすべて自分で書きます。計算は途中の過程を示させる問題が多く、論述は「30字以内」「50字以上」といった字数指定が付きます。知っているだけでは1点も入りません。

物理は流体力学と熱力学。しかも題材が腎臓と血液です

物理を分野で分けると、こうなりました(割合は物理の中での比率です)。

分野割合出た年度
熱・統計(断熱変化・カルノーサイクル・気体分子運動論)22%2015/2016/2017/2018/2019/2020/2021/2022/2023/2024/2025年度
流体(粘性・流量・浮力)16%2013/2027年度(ほかに2014/2016/2018年度に少数)
電磁気13%2014/2015/2018/2020/2022/2025年度
力学(運動方程式・保存則)7%2013/2015/2017/2019/2021/2023/2025/2026年度
力学(振動・振り子)6%2024年度に集中/2023/2025/2026年度
力学(万有引力・天体)4%2016/2019/2020/2021/2022/2024年度
波動・光2%2026年度のみ
上のどれにも当てはまらなかったもの28%—

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2027年度は血液の粘性。2013年度は腎臓の血流量。同じ式を14年ぶりに出しました

この試験の物理でいちばん目を引くのがハーゲン・ポアズイユの式です。円管を流れる粘性流体の流量を求める、流体力学の基本の式です。

年度大問1本ぶんの流れ
2013年度円柱状の流体が受ける圧力と粘性抵抗を出す → 定常流の釣り合いから微分方程式を立てる → 解いて流速分布を求める → 断面で積分して流量を出す → 最後に腎臓の糸球体基底膜の数値を入れて実際の流量を計算する
2027年度同じくハーゲン・ポアズイユの式を導出する → そのうえで血管を「中心の血球層」と「壁ぎわの血漿層」の二層と考える → それぞれの流速分布を境界条件でつなぐ → 血漿層の厚さが変わると実効粘性がどう変わるかを10〜15字で答えさせる

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2013年度と2027年度は、導き出す式そのものは同じです。2027年度はそこに二層モデルを足して、血液が細い血管ほど見かけ上さらさらになる現象(ファーレウス・リンドクヴィスト効果)に接続させています。

14年前の過去問が、そのまま今年の下敷きになっていました。香川大学の過去問を「古いものは要らない」と切ってしまうと、こういう再登場を取り逃がします。

ほかの年度も、医学に接続する物理が並びます

年度出された題材
2014年度ガウスの法則で電場とコンデンサーを扱ったあと、細胞膜の電気二重層の電荷密度・膜電位・1cm²あたりの電気容量を計算させる
2016年度大気の圧力勾配からバロメトリック公式を導き、そのまま気体分子の速度分布と単位時間に単位面積を通過する分子数へつなぐ
2025年度分子間ポテンシャルV(r)から状態を論じたあと、磁化ベクトルの微分方程式(横緩和を含む)を解かせ、時間変化を図で描かせる。MRIの原理にあたる内容
2026年度単振動から始めて、位相の違う2つの波の合成 → N個の波源の合成 → 回折の振幅極大条件を自分で導かせる

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共通しているのは「大問1本を、誘導に沿って最後まで計算し切る」形です。小問が10問前後に分かれていて、前の答えを次で使います。途中で1つ詰まると、その先が連鎖して落ちます。

もう一つ正直に書いておきます。ここで出る流体力学は、医学部学士編入向けの参考書ではまず扱われていません。ハーゲン・ポアズイユの導出を載せた受験用の本は、メディコーチが調べたかぎり見つかりませんでした。ただし出題はすべて誘導つきです。覚えて臨む問題ではなく、その場で誘導に乗る問題だと考えてください。

化学は有機の構造式とpH計算。量子化学はほとんど出ません

化学の内訳です(割合は化学の中での比率です)。

分野割合出た年度の数
有機化学(構造・性質)25%15年中14年
酸・塩基(pH計算・緩衝液・加水分解)22%15年中14年
有機化学(合成・反応機構)16%15年中14年
溶液・濃度と気体の計算12%15年中12年
物理化学(熱力学・平衡)8%15年中12年
物理化学(反応速度)5%7年
物理化学(電気化学)3%2026/2027年度
量子化学・結合論1%2022年度だけ

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ここは大阪大学とはっきり違います。大阪大学の化学は量子化学が3分の1を占めますが、香川大学は15年を通しても1%です。シュレーディンガー方程式や混成軌道の係数決定に時間を使う必要はありません。

代わりに毎年必ず出るのが、次の2つです。

① 主生成物の構造式を、立体まで含めて書かせる

「次の反応の主生成物ア〜コの構造式を示せ」という形が、ほぼ毎年出ています。2027年度は7つの反応(イミン生成・アルドール反応・ハイドロボレーション・酵素反応・スルフィド酸化・SN2反応・還元)を一度に出しました。2025年度はE2脱離の生成物を立体構造を明示して書かせています。

選択肢はありません。反応機構を理解して、自分で描けるかどうかだけを見ています。

② 水素イオン濃度を有効数字2桁で計算させる

15年中14年で出ています。しかも同じ形の繰り返しではありません。

  • 強酸どうしの混合液(2017年度)
  • 弱酸と強酸の混合液(2017年度・2025年度)
  • 弱酸と強塩基の等モル混合=塩の加水分解(2017年度)
  • 緩衝液のpH(2021年度・2024年度・2026年度)
  • 40℃に保った中性の水の水素イオン濃度(2024年度)
  • 2価の酸(硫酸)の水素イオン濃度(2025年度)

2024年度の「40℃の中性の水」は、水のイオン積が温度で変わることを分かっているかを確かめる問題です。pH7を暗記している人は間違えます。

熱力学も安定して出ます。エントロピー変化は15年中9年で登場し、2027年度はトルエンの蒸発、ベンゼンとの混合溶液の気液平衡、共沸混合物からエタノールを取り出す方法まで問われました。

生物は実験を読ませて字数指定で書かせる。GPCRとシグナル伝達が繰り返し出ます

生物の内訳です(割合は生物の中での比率です)。

分野割合出た年度の数
分子生物学・遺伝27%15年中14年
代謝・生化学16%15年中13年
シグナル伝達13%15年中14年
細胞周期・がん13%10年
細胞膜・輸送・細胞間接着7%7年
内分泌・発生・生殖4%9年
免疫・感染症4%5年
神経・感覚3%7年
上のどれにも当てはまらなかったもの12%—

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生物は特定の分野に偏りません。ただし出題の作り方には強い型があります。実験の設定を読ませて、そこから何が言えるかを字数を切って書かせる形です。

年度題材書かせ方の例
2025年度BrdU(5-ブロモデオキシウリジン)で細胞を標識する実験。あわせて哺乳類の卵形成と受精添加1時間で核が染まる細胞の割合を推計して理由を書く/培養神経細胞では染まらないのに子マウスの神経では染まる理由を説明する/抗体がBrdUには作られるのに通常のヌクレオシドには作られない理由を50字程度
2026年度ナナフシモドキの単為生殖と、GPCR(Gタンパク質共役受容体)のシグナル伝達30万年以上にわたり単為生殖のみで種を保つ仕組みを考察する/GPCR標的薬の効き方が違う人の割合を有効数字1桁で推定して根拠を書く
2027年度メラノサイトとロドデノール白斑。紫外線によるDNA損傷とp53、メラノーマの免疫回避3つの異性体からロドデノールを選んで判別根拠を述べる/メラノサイトだけが選択的に死ぬ理由を説明する/樹状細胞の機能を20字以内

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20字・30字・50字。指定が短いのが特徴です。知っていることを全部書くと入りません。問われたことだけを、指定の字数でまとめる訓練が要ります。

また「有効数字1桁で推定して、その根拠を書け」という問い方が2025年度・2026年度と続けて出ています。知識ではなく、手元の数字から筋道を立てて概算する力です。医学部の入試ではあまり見ない形なので、過去問で慣れておく価値があります。

メディコーチが2013〜2027年度の出題を設問単位に整理し、同じ試験が重複して入っているものを取り除いたうえで、大問ごとに科目を分けて集計したものです。分野の判定には幅があるため、どの分野にも当てはめられなかったものは件数を明示しています。2024年度は他の年度より整理できた分が少ないため、年度ごとの傾向は目安としてお読みください。過去問そのものは著作権の関係で掲載していません。

生物・化学・物理を、どの順番で、どこまでやるのか。香川大学は3科目が1つの試験に入るぶん、時間の配り方で結果が変わります。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、いまの理解度をうかがったうえで配分をご提案します。

無料相談で科目の配分を相談する

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

繰り返し出ているテーマは、この本のこのページで潰せます

15年分の出題から繰り返し登場しているテーマを抜き出し、標準的な参考書のどこに載っているかを突き合わせました。

理系総合のための生命科学の表紙理系総合のための生命科学DNA複製p.61・64
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻の表紙カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻GPCR・Gタンパク質p.382・388・392・404DNA複製p.201・224
Essential細胞生物学の表紙Essential細胞生物学シグナル伝達p.535-536・539-540細胞周期p.610・613・621-623
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻の表紙カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻解糖系p.84・92-93・132
ブルース有機化学 上の表紙ブルース有機化学 上立体化学p.194・308・313・316・527共鳴構造p.78・382・448・733・735pH・緩衝液p.4・37・86・88・117・221・234
マクマリー有機化学 上の表紙マクマリー有機化学 上E2脱離・置換反応p.170・199・283・296・375・385
マクマリー有機化学 中の表紙マクマリー有機化学 中アルドール反応p.892・894・897・899・913・917
マクマリー一般化学 下の表紙マクマリー一般化学 下エントロピーp.386・392・404化学平衡p.295-300電気分解p.428-431
化学の新研究の表紙化学の新研究等電点p.787・816構造式の書き方p.21-22・58・569
考える力学(兵頭俊夫)の表紙考える力学(兵頭俊夫)単振動p.64・66・73・77・243・297
単位が取れる物理化学ノートの表紙単位が取れる物理化学ノートカルノーサイクルp.66

ページ番号は本に印刷されているページです。「参考書を1冊やる」ではなく「この40ページをやる」に落とせるのが、この一覧の目的です。

繰り返し出ているテーマについて、メディコーチが参考書の掲載ページを調べてまとめたものです。版によってページがずれることがあります。お手元の本の目次と索引でご確認ください。なお、物理の流体力学(ハーゲン・ポアズイユの導出)に対応する受験用の参考書は見つかりませんでした。無いものを「ある」とは書きません。

TOEICは600点が出願の最低条件。「公式認定証」では提出できません

香川大学は英語の筆記試験を行いません。TOEIC公開テスト(Listening & Reading)のスコアを150点満点に換算します。

項目2027年度の要件
出願の最低スコアTOEIC公開テスト 600点以上
有効期間出願期間の2年以内に受験したもの(2027年度は2024年5月16日以降)
提出のしかたTOEIC申込サイトから、香川大学医学部の申請コードを入力して提出
受け付けないもの「公式認定証」によるスコア提出
期限出願最終日の17時まで

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ここは事故が起きやすいところです。手元に紙の公式認定証があっても、それを郵送しては受理されません。TOEICの申込サイトにログインして、大学の申請コードを入れて「このスコアを送る」という操作をする必要があります。その操作の締め切りが、出願最終日の17時です。

そして600点は出願できる最低ラインであって、合格ラインではありません。150点満点への換算式は要項に示されていないため、ここでは何点で何点になるとは書きません。ただ、自然科学が300点、TOEICが150点という配点を見れば、TOEICで差をつけられると自然科学で取り返すのが難しいことは分かります。

TOEICは受験から結果が出るまで日数がかかります。出願する年の春に慌てて受けても間に合いません。前年のうちにスコアを確保し、残りの時間を3科目に充ててください。

過去問は公式に1年分だけ。しかも毎年11月末に消えます

香川大学は編入学試験の問題を大学のホームページに掲載しています。医学部医学科の「自然科学総合問題」もそこに並んでいます。ただし条件があります。

項目内容
公開される年数原則として過去1年分のみ
掲載される期間例年12月から約1年間(2026年度実施分は2026年11月30日までの掲載)
注意著作権の許諾が得られていない出典(課題文の抜粋など)は掲載されない
窓口での閲覧香川大学入試課で閲覧可。9時〜17時(土日祝・8月中旬の一斉休業・12月29日〜1月3日を除く)

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「1年分だけ」「毎年入れ替わる」の2つが効きます。いま見えている過去問は、11月末を過ぎると消えます。入れ替わりで新しい年度が載りますが、去年の分を保存していなければ、もう手元には残りません。

やることは1つです。大学のページを開いたら、その場でPDFを保存してください。「あとで解く」と思って閉じると、次に開いたときには別の年度になっています。

出典: 香川大学「入試過去問題(編入学)」入試過去問題 編入学(香川大学)(2026年8月28日確認。同ページで医学部医学科 自然科学総合問題のPDFが公開されていることを確認しました)。掲載年数・掲載期間・入試課での閲覧は2027年度学生募集要項 Ⅴ-2の記載によります。

1年分より前をどうするか

公式で手に入るのは1年分です。それ以前をどうするかは、受験する人が各自で探すことになります。実際に香川大学に合格した方は、次のようにしていました。

香川大学に合格した方(メディコーチ合格者アンケートより)

有志の団体から、2017年から2026年までの10年分の過去問の解答・解説を購入しました。希望すれば問題も提供していただけたため、それらを使って演習を進めました。2017年以前の過去問については、インターネット上で入手できたものを活用しました。解答がない問題については、生成AIにも解答案を作成してもらいましたが、そのまま信用するのではなく、必ず教科書や参考書と照らし合わせ、内容の正確性を確認するようにしていました。

この方は14年分を解いたそうです。そのうえで、こう書き添えていました。

同じ方の「やっておけばよかったこと」

過去問は14年分を解きましたが、出題傾向が非常に似ていたため、直前期は過去問を中心に学習していました。しかし本番ではそれまでとは大きく傾向が異なる問題が出題され、十分に対応することができませんでした。過去問は重要である一方、それだけに頼りすぎず、基礎力を幅広く身につけておくことの大切さを痛感しました。

メディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケートより。ご本人の許諾を得たうえで、お名前を伏せて掲載しています。有志団体による頒布は大学とは無関係の取り組みで、メディコーチとして内容や継続性を保証するものではありません。

過去問は手に入れて終わりではありません。模範解答のない問題をどう扱うか、どの年度から解くか、どこまで深追いするか。同じ試験を突破したコーチが、使い方から一緒に組み立てます。

無料相談で過去問の使い方を聞く

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

2次は面接だけ。ただし提出する自己推薦書が2,000字あります

第2次選抜は面接のみです。ただし面接の前に、第1次選抜の合格者は2つの書類を提出します。

提出物内容期限
自己推薦書2,000字程度。①大学(院)で修得した専門的知識または社会活動で得たもの ②①の経験からどのような医師・医学研究者を目指すのか第1次選抜合格発表の約1週間後
研究課題・論文リスト大学所定の様式(医学部ホームページからダウンロード可)同上

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1次の合格発表から提出まで、1週間ほどしかありません。2027年度でいえば、1次発表が6月18日で提出期限が6月26日でした。2,000字を、この間に一から書くのは現実的ではありません。受かってから書くものではなく、出願前に書いておくものです。

面接では、この自己推薦書と研究課題・論文リストを踏まえた質問がされます。つまり面接で何を聞かれるかは、自分が書いた2,000字が決めています。答えられない話を書けば、そこを聞かれます。

大学が募集要項の冒頭に掲げている育成像は、次の4つです。

  • 幅広い教養と高い倫理観を備えた人間性豊かな医師・医学研究者
  • 自ら課題を探求し、それを解決できる高度な専門知識と技術、科学的思考力、判断力を備える医師・医学研究者
  • 地域に根差した医療人として地域医療に貢献し、地域における医学・医療の中核としての指導的役割を担うことができる医師・医学研究者
  • 国際交流や国際貢献のための幅広いコミュニケーション能力と国際的視野を持った医師・医学研究者

「研究課題・論文リスト」を出させることと、育成像に「医学研究者」が4回とも入っていること。この2つは偶然ではありません。臨床だけを語るより、これまでの研究や専門をどう医学につなげるかを具体的に書けるほうが、この大学の求めているものに合います。

自己推薦書の字数・記載内容・提出期限、面接の実施方法、育成像は、香川大学「2027年度 医学部医学科 第2年次編入学(学士編入学)学生募集要項」のⅠ「入学者の受入方針」およびⅣ-4「選抜方法」の記載によります(第2年次編入学(香川大学医学部)/2026年8月28日確認)。

出願から入学までの日程

項目2027年度(2027年4月入学)
募集人員5名
編入学年次2年次(2027年4月1日)
出願資格学士/大学院修了/専修学校専門課程修了ほか。いずれもTOEIC公開テスト600点以上が必要(学士(医学)の学位を持つ人は除く)
検定料30,000円(金融機関の窓口で払込。郵便局・ゆうちょ銀行は不可)
出願期間2026年5月7日(木)〜5月15日(金)17時必着
第1次選抜2026年6月6日(土)14時00分〜16時30分
第1次合格発表2026年6月18日(木)
自己推薦書などの提出2026年6月26日(金)まで
第2次選抜2026年7月5日(日)9時00分〜
最終合格発表2026年7月16日(木)
入学手続期限2026年7月27日(月)
試験場香川大学医学部(三木町医学部キャンパス)香川県木田郡三木町大字池戸1750番地1

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試験場はJR高松駅から離れています。募集要項の案内図ではタクシーで約30分・約4,000円。ことでんバスなら高松駅バスターミナル7番乗り場から「大学病院」行きで向かえます。周辺に宿泊施設が少ないため、遠方から受けるなら高松駅周辺に泊まるのが無難です。

なお香川大学は2021年度の入学生からノートパソコンを必携としています。機種の詳細は合格通知後に案内されます。

出典: 香川大学「2027年度 医学部医学科 第2年次編入学(学士編入学)学生募集要項」第2年次編入学(香川大学医学部)(2026年8月28日確認)。2028年度の日程は本記事の公開時点で未公表です。出願前に必ず最新の要項をご確認ください。

合格した人は、どのくらいの期間と費用をかけているか

医学部学士編入の合格者アンケートから見えた数字です。香川大学に限った数字ではありませんが、この試験の相場としてお使いください。

項目実際の回答
合格までにかかった年数1年 3名/2年 7名/3年 2名
受験時の立場社会人 6名/大学卒業後 4名/大学在学中 2名/大学院 2名
推薦書を提出したか提出した 11名/提出しなかった 1名
受験にかかった総額中央値 約83万円(16万円〜299万円)

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香川大学に合格した方は、物理と化学を本格的に始めたのが試験の約2か月前だったと書いています。もともと大学で有機化学を学んでいたため間に合ったものの、「生命科学だけでなく化学と物理も早い段階から並行して進めていれば、もっと余裕を持てた」と振り返っていました。

この方は当初、英語と生命科学の2科目で受けられる大学を中心に考えていたそうです。そこから4科目型に手を広げたことで受験できる大学が増え、結果として1校目で合格しています。香川大学のような3科目型に対応できる状態を作ると、併願先の選択肢そのものが広がります。

メディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケート(回答14名、2026年)より。香川大学に合格した方の記述は、ご本人の許諾を得たうえでお名前を伏せて掲載しています。表の数値は回答があったものだけを数えているため、項目により合計が14に満たないことがあります。年数・立場・推薦書は回答14名全体の集計、受験にかかった総額は、この調査の対象29大学に合格した13名の集計です。「大学在学中」には、本文で在学中と自己申告された方を含めています。

よくある質問

Q. 香川大学の学士編入の倍率は何倍ですか。

A. 直近5年(2022〜2026年度)は受験348人に対し合格46人で7.6倍でした。ただし年による振れが大きく、22年間では3.8倍から18.0倍まで開きがあります。また合格者には追加合格が含まれ、入学者数は毎年5人です。「繰り上げを待たずに受かる枠」で見ると、2025年度は14.6倍にあたります。

Q. 生命科学だけの準備で受かりますか。

A. 難しいと考えてください。過去15年の出題のうち、生物は42%です。残りの58%は物理と化学で、しかも同じ150分の試験に入っています。3科目を1つの答案で戦う試験です。

Q. 物理はどのレベルまで必要ですか。

A. 大学教養課程です。流体力学(ハーゲン・ポアズイユの式の導出)、熱力学(カルノーサイクル・気体分子運動論)、磁化ベクトルの微分方程式などが出ています。ただしすべて誘導つきで、大問1本を最後まで計算し切る形です。公式の暗記ではなく、誘導に乗る力が問われます。

Q. 英語の試験はありますか。

A. ありません。TOEIC公開テストのスコアを150点満点に換算します。出願にはTOEIC 600点以上が必要で、スコアは紙の公式認定証ではなくTOEIC申込サイトから直接提出します。締め切りは出願最終日の17時です。

Q. 過去問はどこで手に入りますか。

A. 大学のホームページに原則1年分が掲載されます(例年12月から約1年間)。香川大学入試課の窓口でも閲覧できます。それより前の年度は公式では手に入らないため、有志団体の頒布やインターネット上で公開されているものを使う人が多いようです。

まとめ

  • 合格者は毎年5〜13人、入学者は22年間ずっと5人。差は追加合格です。倍率は見る数字で3倍変わります
  • 過去問の内訳は生物42%・物理29%・化学28%。15年間ずっと問題1が物理・問題2が化学・問題3が生物です
  • 配点は自然科学300点・TOEIC 150点・面接100点。1次は25人程度が通り、そこから最終合格は6〜13人です
  • 物理は流体力学と熱力学。2027年度の血液の粘性は、2013年度の腎臓の血流量と同じ式でした
  • 化学は有機の構造式とpH計算。量子化学は化学のわずか1%です
  • TOEICは600点が出願の最低条件。公式認定証での提出は不可です
  • 過去問は公式に1年分だけ、毎年11月末に入れ替わります

香川大学は、22年分のデータを公表し、過去問も毎年公開している、手の内が見えやすい大学です。一方で3科目を1つの試験でまとめて問うため、いつ何から手を付けるかで結果が変わります。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。いまの学力から、生物・化学・物理をどの順番でどこまでやるのか。同じ試験を通った人間が、あなた専用の計画をご提案します。

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