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浜松医科大学 医学部医学科の編入|筆記で積んだ差が最後まで残ります

浜松医科大学 医学部医学科の編入|筆記で積んだ差が最後まで残ります

最終更新: 2026年8月28日

この記事で分かること

  • 第1次選抜の点数が、そのまま第2次に持ち越されます。最終の330点満点のうち、180点が筆記の点です
  • 第1次を通るのは30名以内。ただし基準に届かなければ30名に満たないこともある、と要項に書かれています
  • 倍率は公表されていません。大学の志願者数速報にも入学者選抜状況にも、編入学の欄がありません
  • 第1次は生命科学(物理・化学・生物)120点と英語60点。物理と化学が入る4科目型です
  • 面接90点は、小論文60点より重い配点です

浜松医科大学医学部医学科の第2年次編入学は、募集5名。この試験のいちばんの特徴は、配点の組み立て方にあります。

多くの大学が「1次は通過するかどうかだけ」「合否は2次だけで決める」としているなかで、浜松医科大学は1次の点数を最後まで持ち越します。

この記事は、大学が公表した令和9年度の学生募集要項をもとに書いています。

最終330点のうち180点が筆記。1次の点が最後まで効きます

科目配点選抜
生命科学
(物理学・化学・生物学)
120点第1次
外国語(英語)60点第1次
第1次の小計180点
第1次選抜の結果180点
(持ち越し)
第2次
小論文60点第2次
面接(個人)90点第2次
最終の合計330点

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時間は、生命科学が10時00分〜12時00分の120分。小論文が10時00分〜11時20分の80分、面接は12時30分〜15時00分のあいだで15分程度です。

180点、つまり全体の55%が筆記の点です。2次で足されるのは小論文60点と面接90点の150点だけ。1次で稼いだ差は、そのまま最後まで残ります。

これは受験する側から見ると、はっきりした意味があります。

  • 1次を「通ればいい」と考えると損をします。ぎりぎりで通った人と余裕で通った人では、2次のスタート地点が違います
  • 逆に1次で点を稼げれば、2次で多少崩れても残ります
  • 面接90点は小論文60点より重い。2次の150点のうち6割が面接です

さらに要項には、成績証明書・推薦書・志願理由書もあわせて総合評価すると書かれています。点数表に載らない書類も見られる、ということです。

第1次を通るのは30名以内

要項は「総合点上位30名以内を第1次選抜合格者とする」と定めています。そして「基準に達しない場合は30名に満たないことがある」と続きます。

募集5名に対して30名以内。1次を通った6人に1人が受かる計算です。ただし何人が出願しているかは分かりません(次の節)。

出典: 浜松医科大学「令和9年度 医学部医学科第2年次編入学 学生募集要項」(募集要項(浜松医科大学)からダウンロード可。2026年8月28日確認)。出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

倍率は公表されていません

浜松医科大学は、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数を公表していません。

探した場所結果
志願者数速報医学科の一般選抜・学校推薦型選抜・海外教育プログラム特別入試・社会人入試のみ。編入学の欄がない
入学者選抜状況同上。編入学は対象外
合格発表のページ告知中の試験のみを表示。過去の数値は残らない
学生募集要項(令和8・9年度)過去の選抜実績の記載なし

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分かるのは「第1次を通るのは30名以内」だけです。何人が出願しているかが分からないので、1次を通る難しさは誰にも言えません。

「浜松医科大学の倍率は◯倍」と書いてある情報を見かけたら、その数字がどこから来たのかを確かめてください。

出典: 浜松医科大学の志願者数速報入学者選抜状況合格発表の各ページ、および令和8年度・令和9年度の学生募集要項(募集要項(浜松医科大学))。いずれも2026年8月28日確認。メディコーチが各ページと要項を確認しました。

物理と化学が入る4科目型。英語も筆記で解きます

第1次の「生命科学」は、名前に反して物理学・化学・生物学から出ると要項に明記されています。

2020年度から2025年度までの出題を、設問を1つずつ科目に分けて数えました。

科目割合
生物(生命科学)44%
英語25%
物理15%
化学10%
小論文(第2次)3%
どの科目にも分けられなかったもの3%

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生物は半分もありません。英語が4分の1を占め、物理と化学で4分の1。生命科学だけを積み上げてきた人の想定とは、かなり違う配分です。

出題の形式割合
選択式27%
計算26%
論述15%
用語説明11%
長文読解7%
英作文・英文和訳・資料読解ほか14%

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選択式と計算で半分を超えます。記述中心の大学(香川・大分など)とは、答案の作り方が違います。

物理は振動と熱力学、化学は幅広く

科目分野その科目の中での割合
物理力学(振動・振り子)39%
物理熱・統計(気体分子運動論を含む)33%
物理電磁気21%
物理そのほか(分野を特定できなかったもの)7%
化学量子化学・結合論20%
化学酸・塩基20%
化学有機化学(構造・性質)20%
化学有機化学(合成・反応機構)/溶液・熱力学・高分子ほか40%

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物理は振動と熱力学に寄っています。単振動、気体分子運動論、電磁気。香川大学のように流体力学まで踏み込むことはありませんが、高校物理の典型問題では収まりません。

化学は量子化学・結合論が2割入ります。大阪大学ほどではありませんが、混成軌道や電子配置は押さえておく必要があります。

生物のなかでは分子生物学・遺伝が19%、代謝・生化学が11%、シグナル伝達が7%、免疫・感染症が6%でした。

メディコーチが2020〜2025年度の出題を設問単位に整理し、同じ試験が重複して入っているものを取り除いたうえで、大問ごとに科目と分野を分けて集計したものです。年度によって整理できた分に差があるため、年度ごとの内訳は出していません。過去問そのものは著作権の関係で掲載していません。

物理と化学に、生命科学とは別の時間を確保できていますか。浜松医科大学は1次の点が最後まで効くので、筆記でどれだけ積めるかがそのまま結果に響きます。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、いまの理解度から配分をご提案します。

無料相談で科目の配分を相談する

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

繰り返し出ているテーマは、この本のこのページで潰せます

考える力学(兵頭俊夫)の表紙考える力学(兵頭俊夫)単振動p.64・66・73・77・243・297
力学(戸田盛和)の表紙力学(戸田盛和)単振動p.62
化学の新研究の表紙化学の新研究理想気体p.132・145
鎌田の理論化学の講義の表紙鎌田の理論化学の講義理想気体p.242・255
マクマリー一般化学 上の表紙マクマリー一般化学 上周期表・電子配置p.2-6・38
Essential細胞生物学の表紙Essential細胞生物学細胞周期p.610・613・621-623
キャンベル生物学の表紙キャンベル生物学遺伝子発現p.8・93・425
理系総合のための生命科学の表紙理系総合のための生命科学遺伝子発現p.21・61・231

繰り返し出ているテーマについて、メディコーチが参考書の掲載ページを調べてまとめたものです。版によってページがずれることがあります。お手元の本の目次と索引でご確認ください。

過去問は5年分見られます。ただし窓口へ行くしかありません

項目内容
もらえる量過去5年分(医学部学士編入としては多いほう)
入手の方法入試課の窓口で閲覧のみ。ホームページ掲載・郵送請求・メール送付はなし
予約不要。直接行く
閲覧のとき持ち去り防止のため身分証明書等を預ける
開いている時間平日9時00分〜12時00分、13時00分〜17時00分
閲覧できない日土日祝のほか、入試の前後などに終日不可の日がある。大学のページに日付が出ているので、行く前に必ず確認する
窓口浜松医科大学 入試課 入学試験係(〒431-3192 静岡県浜松市中央区半田山一丁目20番1号)

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5年分あるのは大きいです。窓口閲覧のみの大学は3年分というところが多いなかで、浜松医科大学は5年分。ただし持ち帰れません。浜松まで行って、その場で読んで、覚えて帰ることになります。

閲覧できない日が指定されているのも要注意です。入試の時期には終日不可の日が並びます。遠方から行くなら、大学のページで日付を確認してから予定を立ててください。

合格した人は、どう手に入れているか

浜松医科大学に合格した方(工学系の学部を卒業。合格まで2年)

過去問はあればあるだけ多くの年を解いたほうがいいと思います。編入試験は、あまり市販の参考書などはないため、過去問が最高の問題集と思います。例えば、受ける予定のない大学でも傾向や問題が似ていたら、受験予定のない大学の過去問を解くことをお勧めします。過去問は、先輩からや大学で申し込みをしたりして手に入れました。

別の合格者(医療機器メーカーの開発職を10年)

大手予備校から3年分程度入手し、時期を分けて3回程度は解きました。最初に解いたときに分からないものは、早々に参考書などを頼りに自分で解答を作成しました。模範解答がない場合、解答作成は深く調べるように意識しましたが、解答の筋が通っていれば合っていると考えて、実際に何点の解答なのかには重きをおかず、多くの問題を解くことを重視しました。

「何点の解答か」を気にしないという割り切りは、模範解答が手に入らないこの試験では現実的です。浜松医科大学は選択式と計算で半分を超えるので、答え合わせができる問題の割合はむしろ高いほうです。

出典: 浜松医科大学「過去の入試問題」過去の入試問題(浜松医科大学)(2026年8月28日確認)。閲覧できない日は年度ごとに変わるので、必ず大学のページでご確認ください。合格者の記述はメディコーチの合格者アンケートより、ご本人の許諾を得たうえでお名前と予備校名を伏せて掲載しています。

出願は7月中旬。1次から2次まで1か月以上あります

項目令和9年度(2027年4月入学)
募集人員5名(医学部医学科 第2年次)
出願期間令和8年7月8日(水)〜7月17日(金)17時 大学必着郵送のみ・書留速達
第1次選抜令和8年8月29日(土)生命科学 10時00分〜12時00分/外国語(英語)同日(予備日程 令和8年9月5日(土)13時00分〜14時00分)
第1次選抜の結果令和8年9月18日(金)10時頃、大学ホームページに受験番号を掲示
第2次選抜令和8年10月4日(日)小論文 10時00分〜11時20分/面接 12時30分〜15時00分
最終合格発表令和8年10月16日(金)10時頃、大学ホームページに受験番号を掲示
試験場浜松医科大学(静岡県浜松市中央区半田山一丁目20番1号)

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1次(8月29日)から2次(10月4日)まで、5週間あります。しかも1次の結果が出るのは9月18日で、そこから2次まで2週間ちょっと。小論文と面接の準備を、結果が出てから始めても間に合いません。

面接は90点で、2次の150点のうち6割を占めます。1次の勉強と並行して、面接の準備を始めておくのが現実的です。

出典: 浜松医科大学「令和9年度 医学部医学科第2年次編入学 学生募集要項」(募集要項(浜松医科大学)からダウンロード可。2026年8月28日確認)。

合格した2人は、どちらも工学系でした

メディコーチの合格者アンケートで浜松医科大学に合格した方は2名。2人とも工学系の出身でした。

工学系の学部を卒業して合格した方(合格まで2年)

高校・大学と理工系であったため、物理と化学も含めて4科目型の試験が課せられているところを中心に受けました。基本的には、生命科学、医学英語、物理、化学が課せられている大学を受け、(生命科学と医学英語のみの大学については)4科目の勉強が活かせられ、その大学の生命科学の対策をすることで生命科学が他大でも得点源にすることができると思い、浜松、滋賀、名古屋を志望しました。

医療機器メーカーの開発職から合格した方

医療機器開発に従事する中で、よりよい医療を実現するための技術やシステム構築に臨床の目線をもって携わりたいと考えたためです。工学系の修士課程を修了後、10年間医療機器メーカーの開発職に従事しました。エンジニアが考えるいい機能と実際に使える機能は別物であること、医療者の「これができたらいいな」というニーズをエンジニアは十分にキャッチできていないこと。臨床を経験することでこの工学と医学のギャップを埋めたいと感じたのが編入に至るきっかけとなりました。

物理と化学が出るからこそ、理工系が戦える試験だということです。生命科学と英語の2科目で受けられる大学には、生物系・英語が強い人が集まります。4科目型は、そこで戦わずに済む場所でもあります。

ひとりめの方は「もっと早くやっておけばよかったこと」もこう書いていました。

同じ方の振り返り

少なくとも、英語、物理、化学は大学の教養の時期からしっかりと勉強しておけばよかったと思った。大学で勉強をサボっていた時期が長かったので、勉強する習慣や体力が落ちており、普段の勉強する癖をつけておくべきだった。

項目合格者アンケート全体(14名)の回答
合格までにかかった年数1年 3名2年 7名/3年 2名
受験時の立場社会人 6名/大学卒業後 4名/大学在学中 2名/大学院 2名
推薦書を提出したか提出した 11名/提出しなかった 1名
受験にかかった総額中央値 約83万円(16万円〜299万円)

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メディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケート(回答14名、2026年)より。そのうち浜松医科大学に合格した方は2名です。ご本人の許諾を得たうえで、お名前と予備校名を伏せて掲載しています。表の数値は回答があったものだけを数えているため、項目により合計が14に満たないことがあります。年数・立場・推薦書は回答14名全体の集計、受験にかかった総額は、この調査の対象29大学に合格した13名の集計です。「大学在学中」には、本文で在学中と自己申告された方を含めています。

よくある質問

Q. 浜松医科大学の学士編入の倍率は何倍ですか。

A. 公表されていません。大学の志願者数速報にも入学者選抜状況にも編入学の欄がなく、募集要項にも過去の選抜実績は載っていません。分かるのは「第1次選抜の合格者は総合点上位30名以内」という要項の定めだけです。

Q. 1次の点数は2次に持ち越されますか。

A. 持ち越されます。最終の330点満点は、第1次選抜の結果180点+小論文60点+面接90点で構成されます。全体の55%が筆記の点です。

Q. 生命科学だけの対策で足りますか。

A. 足りません。要項に「生命科学(物理学・化学・生物学)」と明記されています。実際の出題も生物が44%で、英語25%、物理15%、化学10%という配分でした。

Q. 英語はどんな形式ですか。

A. 当日の筆記試験です(外国語60点)。出題には長文読解のほか、英作文や英文和訳も含まれていました。外部試験のスコア提出ではありません。

Q. 過去問はどこで手に入りますか。

A. 入試課の窓口で過去5年分を閲覧できます。予約は不要ですが、持ち帰りはできず、閲覧時に身分証明書等を預けます。ホームページ掲載・郵送請求・メール送付はありません。土日祝のほか終日閲覧できない日が指定されているので、行く前に大学のページで日付を確認してください。

まとめ

  • 1次の点が2次に持ち越されます。最終330点のうち180点が筆記です
  • 第1次を通るのは30名以内。基準に届かなければそれ以下になります
  • 倍率は公表されていません。大学のどのページにも編入学の欄がありません
  • 第1次は生命科学(物理・化学・生物)120点+英語60点の4科目型です
  • 出題は生物44%・英語25%・物理15%・化学10%。選択式と計算で半分を超えます
  • 面接90点は小論文60点より重い配点です
  • 過去問は窓口で5年分。閲覧できない日があるので事前に確認を

浜松医科大学は、筆記で積んだ差がそのまま残る試験です。物理と化学が入るぶん、理工系の人が力を発揮しやすい形でもあります。1次を「通ればいい」ではなく「どれだけ点を積めるか」で考えてください。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。生命科学・物理・化学・英語の4つに、いまの持ち時間をどう割り振るか。同じ試験を通った人間が、あなた専用の計画をご提案します。

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