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医学部学士編入 過去問の入手方法まとめ|29大学の「もらえる/見るだけ/出さない」

医学部学士編入 過去問の入手方法まとめ|29大学の「もらえる/見るだけ/出さない」

最終更新: 2026年8月29日

この記事で分かること

  • 「過去問がもらえるか」は、○×では書けません。ダウンロード/郵送/メール/窓口で見るだけ/公式に案内なし/本人にも開示しない、と6つの段階があります
  • 載っている大学でも、年数は6年分から1年分までばらばら。鹿児島大学は6年分、山口大学・愛媛大学・群馬大学は直近1回分だけです
  • 窓口も一律ではありません。鳥取大学は自筆メモなら可、神戸大学はメモも不可、滋賀医科大学は電話予約が必須です
  • PDFがある=全部読める、ではありません。著作物を含む部分は伏せられており、筑波大学の直近年度は空白のページが多く残ります
  • 今あるものは、来年には無くなります。福井大学は令和9年度から募集停止、鹿児島大学は古い年度分がページから消え、香川大学には掲載の期限まであります

医学部学士編入の対策で、最初につまずくのが過去問です。大学受験のように赤本があるわけではありません。そもそも公開していない大学があり、公開していても中身が虫食いのことがあります。

この記事は、学士編入を実施している29大学すべてについて、大学が公式に案内している入手方法を1つずつ確認してまとめたものです。「たぶん郵送でもらえる」は書いていません。公式に書かれていない大学は、書かれていないと書いています。

「もらえる/もらえない」ではなく、6つの段階があります

まず全体像です。29大学は、次の6つに分かれます。

段階内容大学数
① サイトからダウンロードできるPDFが公式サイトに置いてある。ただし年数は6年分〜1年分まで差がある13
② 郵送で取り寄せる返信用封筒と切手を送ると、問題が届く。費用は切手代(180〜320円)だけ5
③ メールで送ってもらう東京科学大学のみ。ただし送られるのは「試験問題の一部のみ」1
④ 窓口で見るだけ大学に行って閲覧する。持ち帰れるかどうかは大学ごとに違う5
⑤ 公式に案内がない公式サイトに入手方法の記載が見つからない。問い合わせるしかない4
⑥ 入手できない旭川医科大学のみ。受験した本人にも試験問題は開示されない1

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出典: 各大学の入試情報ページ(下の各表にリンクを付けています)(2026年8月29日確認)。医学部医学科の学士編入学(第2年次・第3年次編入学および学士相当の選抜)が対象です。

ここで大事なのは、①に入っていても安心できないということです。公開年数が1年分しかない大学が5つあり、著作物の部分が伏せられていて実質的に読めるところが少ない大学もあります。順に見ていきます。

① サイトからダウンロードできる13大学。年数は6年分から1年分まで

いちばん手軽なのがこの13大学です。ただし「何年分あるか」が最大の違いになります。

大学公開されている年数解答例・出題意図
鹿児島大学6年分(2021〜2026年度)
島根大学3年度(令和6・7・8年度)あり
筑波大学3年分あり
琉球大学3年度(令和5・6・7年度)正誤表のみ
富山大学3年度(令和6・7・8年度)あり
弘前大学2年度(令和7・8年度)
名古屋大学サイトは直近1年度あり
香川大学サイトは原則1年分
山口大学直近1回分あり(解答)
愛媛大学直近1回分あり
群馬大学直近1年分
福井大学直近1年分あり
岩手医科大学 🔴歯科医師限定令和7年度分のみあり

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出典: 各大学の入試情報ページ(大学名がリンクになっています)(2026年8月29日確認)

この表だけでは足りません。大学ごとに、次のような但し書きが付きます。

  • 鹿児島大学… 6年分ありますが、2020年度以前はページから削除済みです。また2025年度から試験が「学力試験(生命科学)」1本に変わり、2024年度以前とは形式が違います
  • 名古屋大学… サイトにあるのは直近1年度分だけ。それ以前は窓口閲覧のみ(撮影・複製不可、身分証の提示が必要、予約不要)です
  • 香川大学掲載に期限があります(2026年度実施分は2026年11月30日まで)。入試課・各学部の窓口でも閲覧できます
  • 山口大学… FAQに「資料の請求はできません」と明記。次の年度分に置き換わると、前の年度は消えます
  • 愛媛大学… 試験問題の公表は翌年5月下旬以降と要項に書かれています
  • 弘前大学令和6年度以前は非掲載とページに明記されています
  • 岩手医科大学令和7年度入試から公開を開始した大学です。それ以前の年度の入手方法は、公式に記載がありません。🔴 なおこの大学の学士編入学者選抜は歯学部卒業かつ歯科医師(見込みを含む)が対象で、一般の大卒者には出願資格がありません
  • 富山大学… 課題作文と総合試験はPDFですが、口頭発表・面接は出題意図だけで、問題そのものはありません。非公開の引用部分は窓口で閲覧できます
  • 島根大学… 著作権の都合で載せられない部分は窓口でのみ閲覧できます(コピーの送付は不可)
  • 🔴 福井大学令和9年度から募集停止です。さらに請求ページには「医学科学士編入学試験の過去問題は非公表」とあり、郵送・窓口では入手できません

とくに見ていただきたいのが、次の2大学です。

筑波大学は3年分そろっていますが、英語の長文などの第三者の著作物は「著作権の都合により公開できません」として伏せられています。直近年度のPDFは空白のページが多く残ります。「3年分ダウンロードできた」と「3年分解ける」は別のことです。

群馬大学も同じ形です。公開されているのは小論文だけで、自然科学総合問題はどこにも出ていません。窓口閲覧や郵送請求の案内もありません。

逆に、解答例や出題意図が付いている大学には大きな価値があります。島根・筑波・名古屋・愛媛・山口・岩手医科・富山・福井の8大学です。過去問より、出題意図のほうが情報量が多いことがあります。「何を測ろうとしたか」を大学自身が書いているからです。

② 郵送で取り寄せる5大学。かかるのは切手代だけです

この5大学は、サイトには載せていませんが、返信用封筒を送れば問題が届きます。費用は切手代だけで、過去問そのものは無料と読める大学がほとんどです。

大学もらえる年数手順と費用
北海道大学資料請求サービス「テレメール」から申し込みます。過去問題の資料請求番号は956507(180円)、募集要項とのセットは956508(215円)。支払いはクレジットカード・コンビニなど。通常は発送から3〜5日で届きます
金沢大学過去3年分返信用封筒(角形2号・270円分の切手)を同封し、封筒の表に「医薬保健学域医学類第2年次編入学試験 過去問題請求」と朱書きして郵送。海外在住で郵送が難しい場合はメールで相談可
大阪大学返信用封筒(角形2号・180円分の切手)と「入試過去問題請求願(兼、誓約書)を同封して郵送。封筒の表に「医学部医学科学士編入学試験過去問題請求」と朱書き。令和9年度分は令和9年4月初旬から配付予定
秋田大学直近1年分「出願関係書類等請求票」に記入し、返信用封筒(角形2号)を同封して郵送。切手は過去問だけなら270円、出願書類と合わせるなら320円
高知大学直近1年分・1部返信用封筒(角形2号)と、請求資料名・部数・電話番号を書いたメモを同封して郵送。190円(速達520円)面接・口頭試問・実技の過去問は配布されません。窓口での直接受け取りも可。🔴 ただし高知大学は2027年度から第1年次10月編入(研究医特別選抜)に変わり、試験科目も数学・理科2科目・英語になりました。第2年次編入だった頃の過去問は、そのままは使えません

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出典: 各大学の請求案内ページ(大学名がリンクになっています)(2026年8月29日確認)。切手代・資料請求番号は変わることがあります。申し込む前に必ず公式ページでご確認ください。

朱書き(しゅがき)は、封筒の表に赤いペンで用件を書くことです。金沢大学・大阪大学・秋田大学・高知大学はいずれも指定があります。ここを書き忘れると、入試の書類として仕分けされません。

そして大阪大学の「誓約書」です。請求書が「入試過去問題請求願(兼、誓約書)」という名前になっています。受け取った過去問を第三者に渡さない、という約束をして受け取る形です。ほかの大学も同じ考え方で、もらった過去問をSNSやフリマアプリに出すのは、大学との約束に反します。

③ メールで送ってもらえるのは1大学。ただし「一部のみ」です

東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)だけが、メールでの送付に応じています。ページにはこう書かれています。

本学では、過去の試験問題の販売等はおこなっておりませんが、医歯学系学部の「特別選抜Ⅰ(学校推薦型選抜・国際バカロレア選抜)」、「地域特別枠推薦選抜(医学部医学科)」および「編入学試験」の試験問題の一部のみ、メールまたは郵送によりお送りいたします(学内での閲覧は承っておりません)。

出典: 東京科学大学「2年次学士編入学(医学部医学科)試験」「過去の試験問題について」(2026年8月29日確認)

読み飛ばしやすいところが2つあります。

1つめ。「一部のみ」です。全問がそろうとは書かれていません。届いたものが試験の全体像とは限らない前提で使ってください。

2つめ。「学内での閲覧は承っておりません」。大学へ行っても見せてもらえません。メールか郵送しか経路がありません。メールなら件名を「2年次学士編入学(医学部医学科)試験問題希望」として送ります。郵送の場合は角形2号の返信用封筒に510円分の切手が必要です。

④ 窓口で見るだけの5大学。持ち帰れるかは大学ごとに違います

ここがいちばん誤解されているところです。「窓口閲覧」と一言でまとめられがちですが、条件は5大学とも違います。

大学見られる範囲メモ・複写予約
浜松医科大学過去5年分記載なし。閲覧時に身分証明書を預けます(持ち去り防止のため)不要。ただし閲覧できない日が細かく指定されています
神戸大学直近3年分🔴 複写・メモ・写真撮影のいずれも不可不要
滋賀医科大学記載なしコピー・撮影は一切不可🔴 事前予約が必須電話のみ(メール不可)
鳥取大学記載なしコピー・撮影は不可。ただし自筆メモは可。面接(口頭試問を含む)の過去問は非公開記載なし
大分大学記載なし記載なし。ページには「過去問題の公表を行っていません。(窓口閲覧のみ)と明記記載なし

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出典: 各大学の過去問題案内ページ(大学名がリンクになっています)(2026年8月29日確認)

鳥取大学は自筆のメモが認められています。一方で神戸大学はメモも認められていません。この差は決定的です。鳥取大学なら書き写して帰れますが、神戸大学は記憶して、建物を出てから書き出すしかありません。

神戸大学の文書には、こう書かれています。

学士入学(第2年次編入学)の過去問は、来校いただければ最新の募集要項の前年度から遡って3年分に限り閲覧が可能(複写・メモ・写真撮影等いずれも不可)です。

出典: 神戸大学医学科教務学生係「学士入学(第2年次編入学試験)過去問題について」(2026年8月29日確認)

メモが取れない大学へ行くなら、持ち帰るものを決めてから行ってください。全部を写そうとすると、何も残りません。この4点だけなら、記憶して持ち帰れます。

  • 資料は何本置かれているか。英語の論文か、日本語か、両方か
  • 図表はどれくらい載っているか。グラフか、表か
  • 解答欄の形。行数指定か、字数指定か、選択肢か
  • 制限時間に対して読み切れる量か。時間配分を決めるための、いちばん大事な情報です

また、滋賀医科大学は電話予約が必須(平日9時〜17時、メール不可)、浜松医科大学は閲覧できない日が日付で指定されています。遠方から行く場合は、行く前に必ず公式ページで日付を確認してください。

⑤⑥ 公式に案内がない4大学と、入手できない1大学

ここは、はっきり書きます。下の4大学は、公式サイトに学士編入の過去問の入手方法が見つかりませんでした。「無い」と断定しているのではなく、「公式に書かれていない」ということです。

大学確認した内容
北里大学過去問題ページには、赤本オンラインで公開される試験区分の一覧があります。そこに医学部の学士入学者選抜は含まれていません。よくある質問にも郵送請求・窓口閲覧の案内はありません
岡山大学大学全体の「一般に開示する情報(試験問題等)」ページは、開示の対象を一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜などと列挙しており、学士編入学は対象に含まれていません。募集要項に書かれているのは、第2次試験の総得点の開示だけです
長崎大学入試参考問題のページに「医学部医学科:窓口閲覧」という記載はあります。ただしその区分の見出しに「学士編入学試験」という言葉がなく、学士編入を指すとは明記されていません。問い合わせ先は学務課(095-819-7010)です
獨協医科大学過去の試験問題ページに載っているのは一般選抜だけで、総合型選抜(学士相当)の過去問は掲載されていません。募集要項・FAQにも郵送請求・窓口閲覧の案内はありません。🔴 なお獨協医科大学の総合型選抜には25歳以下という年齢の上限があります

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出典: 各大学の過去問題・情報開示ページ(大学名がリンクになっています)(2026年8月29日確認)。②が公式ページを開いて確認した範囲での結果です。電話での問い合わせは行っていません。

この4大学については、入試課に電話で聞くのがいちばん早いです。サイトに載せていないだけで、窓口では見せてもらえる場合があります(大分大学は、まさに「公表していない・窓口閲覧のみ」とページに書いています)。

そして旭川医科大学だけは、事情が違います。

成績開示のページに開示内容の一覧表があり、一般選抜には「試験問題関係資料(解答例又は出題の意図)」が並んでいます。ところが医学科「第2年次編入学」の同じ欄は「ー」——つまり開示なしです。得点や順位の開示請求はできますが、試験問題そのものは、受験した本人にも開示されません。

出典: 旭川医科大学「入試成績の開示請求について」(2026年8月29日確認)

過去問には「消える」ものがあります。取れるうちに取ってください

最後にいちばん実務的な話をします。いま公開されているものが、来年もあるとは限りません。

何が起きるか実例
新しい年度に置き換わって、前の年度が消える山口大学は直近1回分だけを掲載しています。次の試験が終われば入れ替わります
掲載に期限が設定されている香川大学は掲載期間を明記しています(2026年度実施分は2026年11月30日まで)
古い年度が黙って削除される鹿児島大学は6年分を掲載していますが、2020年度以前は現行ページから消えています
募集そのものが止まる🔴 福井大学は令和9年度から医学科2年次学士編入学が募集停止です。令和8年度分が、最後の公開になる可能性があります
試験の形式が変わって、古い年度が参考にならなくなる鹿児島大学は2025年度から「学力試験Ⅰ(英語)+Ⅱ(理科)」が「学力試験(生命科学)」1本になりました

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出典: 各大学の過去問題ページおよび入試情報ページ(2026年8月29日確認)

やることは1つです。志望校が固まっていなくても、ダウンロードできるものは今すぐ全部落としてください。PDFはお金がかかりません。あとで「あのときあった」と気づいても、もう戻せません。

郵送請求のほうは、逆に時期を選びます。大阪大学の令和9年度分は令和9年4月初旬から、北海道大学のテレメールは6月上旬発送開始です。募集要項と一緒に請求すると、送料が1回で済みます。

よくある質問

Q. 過去問はいくらかかりますか。

A. サイトに載っている大学は無料です。郵送請求の大学も、かかるのは切手代(180〜320円)だけで、過去問そのものは無料と読める大学がほとんどです。東京科学大学の郵送は返信用封筒に510円分の切手が必要です。

Q. フリマアプリで過去問が売られていますが、買っても大丈夫ですか。

A. おすすめしません。大阪大学のように「誓約書」を書いて受け取る大学があり、第三者への提供は大学との約束に反します。また、それが本物か、何年度のものか、抜けがないかを確かめる方法がありません。

Q. 窓口閲覧に行くとき、何を持っていけばよいですか。

A. 身分証明書は必ず持って行ってください。浜松医科大学は閲覧時に預ける運用、名古屋大学は提示が必要と明記しています。滋賀医科大学は電話での事前予約が必須です。

Q. 解答は公開されていますか。

A. 大学によります。島根・筑波・名古屋・愛媛・山口・岩手医科・富山・福井は解答例または出題意図を公開しています。出題意図は「何を測ろうとしたか」を大学自身が書いたもので、問題そのものより役に立つことがあります。

Q. PDFの中身が真っ白なページばかりなのですが。

A. 著作権の処理です。英語の長文など第三者の著作物を含む部分は、大学が公開できないため伏せられています。筑波大学・島根大学・琉球大学・富山大学・香川大学などが該当します。島根大学・富山大学は、伏せられた部分を窓口で閲覧できます。

Q. 面接や口頭試問の過去問はありますか。

A. 基本的にありません。高知大学は「面接(口頭試問を含む)及び実技検査の過去問題は配布していない」、鳥取大学も面接の過去問は非公開と明記しています。富山大学は口頭発表・面接について「出題意図」だけを公開しています。

まとめ

  • 入手方法は6段階。ダウンロード13/郵送5/メール1/窓口で見るだけ5/公式に案内なし4/入手不可1
  • ダウンロードできても年数はばらばら。鹿児島6年分に対し、山口・愛媛・群馬・福井・香川は1年分です
  • PDFがある=全部読める、ではありません。著作物の部分は伏せられています
  • 窓口の条件は5大学とも違います。鳥取は自筆メモ可、神戸はメモ不可、滋賀医科は電話予約が必須です
  • 解答例・出題意図がある8大学は、そこがいちばんの情報源です
  • 過去問は消えます。落とせるものは志望校が決まる前に落としてください

過去問は、集めることが目的ではありません。何年分あるかより、その1年分から何を読み取るかで差が付きます。解答欄の形、制限時間に対する分量、出題意図に書かれた大学の狙い。ここを読み違えると、正しい勉強をしていても点になりません。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。その大学の過去問をどう読むのか、何年分を優先すべきか、公開されていない大学をどう埋めるのか。同じ試験を通った人間が、あなた専用の計画をご提案します。

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