【合格者がコーチ】の医学部学士編入予備校|メディコーチ 読み込まれました

岩手医科大学 医学部の学士編入|出願できるのは歯科医師だけです

岩手医科大学 医学部の学士編入|出願できるのは歯科医師だけです

最終更新: 2026年8月29日

この記事で分かること

  • 🔴 一般の学士は出願できません。歯学部を卒業し、歯科医師免許を持っている方だけが対象です
  • さらに卒業後、岩手県の地域医療に通算6年以上(臨床研修2年を含む)従事する確約が要ります
  • 2年次ではなく3年次編入です
  • 筆記は【Basic】100問を60分・【Advance】50問を60分のマークシート。1問あたり36秒から72秒です
  • 合格最低点が公開されています。第1次は250点満点で、年によって103.9点から151.3点まで動いています

最初に、いちばん大事なことを書きます。

岩手医科大学の「学士編入学者選抜」は、ほかの大学の医学部学士編入とはまったく別の制度です。文系出身の方も、理系学部を出た方も、大学院を修了した方も、この試験には出願できません。

出願できるのは、歯科医師だけです。

この記事は、大学が公表している募集要項・入試結果・過去問をもとに書いています。

出願できるのは、3つの条件をすべて満たす方だけです

条件内容
① 学歴歯学部を卒業した方(卒業見込みを含む)
② 資格歯科医師免許を取得している方(取得見込みを含む)
③ 卒業後の確約卒業後、本学の関連病院に通算6年以上(臨床研修2年を含む)勤務し、岩手県の地域医療に従事することを確約できる方

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3つすべてです。どれか1つでも欠けると出願できません。

ここが、ほかの大学と決定的に違うところです。一般的な医学部学士編入は「大学を卒業していれば誰でも出願できる」制度ですが、岩手医科大学は歯科医師の医師転向のための枠として運用されています。

入るのは3年次です

項目内容
編入する学年第3学年(4月編入)
募集人員若干名
大学の区分私立
所在地岩手県(矢巾キャンパス)

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多くの大学の学士編入が2年次への編入であるのに対し、岩手医科大学は3年次です。卒業までが1年短くなります。歯学部で学んだ基礎医学の内容を評価しているためと考えられますが、理由は公表されていません。

出典: 岩手医科大学 受験生サイト「学士編入学者選抜(第3学年4月編入)」および令和8年度学生募集要項(2026年8月28日確認)。令和9年度の募集要項本文は、大学が「9月末までに公開予定」としており、確認時点では未公表です。出願前に必ず最新の募集要項でご確認ください。

志願者は4年で21人から9人に減りました

年度最終合格実質倍率志願1次合格
2026年度
(令和8)
2人4.5倍9人3人
2025年度
(令和7)
1人10.0倍10人4人
2024年度
(令和6)
4人4.3倍17人6人
2023年度
(令和5)
3人7.0倍21人7人

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まず母数がとても小さいことを押さえてください。志願者は多い年でも21人、直近は9人です。

そのため倍率がほとんど意味を持ちません。2025年度は10人が受けて1人しか受からず10.0倍。翌2026年度は9人が受けて2人受かり4.5倍。受かった人が1人増えただけで、倍率が半分以下になっています。

むしろ読み取るべきは志願者の減り方です。21人→17人→10人→9人。4年で半分以下になりました。

そして合格者は全員が入学しています(4年とも入学者数=最終合格者数)。ほかの大学のように「合格したが辞退した」がありません。この試験を受ける方は、ここに入ることを決めて受けているということです。

出典: 岩手医科大学「入試結果」のページおよび年度別の入学試験実施状況PDF(2026年8月28日確認)。「実質倍率」は大学が公表している値をそのまま載せています(=第1次試験の受験者数 ÷ 最終合格者数)。令和4年度以前の結果は大学サイトで見つかりませんでした。

合格最低点が公開されています。年によって大きく動きます

岩手医科大学は、合格者の最高点と最低点を公開しています。これは医学部学士編入では珍しいことです。

第1次は250点満点(Basic 100点+Advance 100点+小論文50点)です。

年度合格最低点得点率合格最高点
2026年度(令和8)103.9点41.6%126.3点
2024年度(令和6)151.3点60.5%166.0点
2023年度(令和5)140.3点56.1%162.5点

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2024年度は6割取らないと通らず、2026年度は4割強で通っています。同じ試験とは思えないほど動きます。

受ける人が少ないことは、一因と考えられます。9人しか受けなければ、その9人の出来が線に効きます。ただし問題の難しさも年によって変わるので、どちらがどれだけ効いたのかは分かりません。「例年◯割で通る」という目安が作れません。

第2次は300点満点(第1次の250点+面接50点)です。こちらはもっと極端です。

年度最終合格者の最低点最高点
2026年度(令和8)158.1点158.3点
2024年度(令和6)201.5点211.2点
2023年度(令和5)181.3点198.0点

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2026年度は最高点と最低点の差が0.2点です。合格者が2人しかいないので当然ですが、ここまで人数が少ないと、1問の差がそのまま合否になります。

出典: 岩手医科大学の年度別 入学試験実施状況(2026年8月28日確認)。得点率はメディコーチが公表値から計算したものです。2025年度(令和7)は合格者が1人で、大学が最高点・最低点を公表していません。

岩手医科大学は、受ける人が少ないぶん「その年の顔ぶれ」で線が動く試験です。過去の平均を追いかけるより、確実に取り切る力をつけるほうが効きます。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、あなたの今の力から逆算して計画を立てます。

無料相談で対策を相談する

相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。

筆記は【Basic】100問と【Advance】50問。どちらも60分です

試験内容時間配点
第1次学科試験①【Basic】100問(マークシート)60分100点
第1次学科試験②【Advance】50問(マークシート)60分100点
第1次小論文50点
第2次面接(1人20分程度)50点

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Basicは1問36秒、Advanceは1問72秒です。これがこの試験の性格をすべて決めています。

考えている時間はありません。知っているか知らないかで、その場で決まります。

【Basic】は幅、【Advance】は症例

大学は「出題の意図」を公開しています。そのまま引用します。

[学科試験1・Basic]本試験は、医学を学ぶうえで基盤となる生命科学に関する基礎的知識と理解力を総合的に評価することを目的として出題した。一般教養(医学史、社会医学を含む)、細胞生物学、解剖学、生理学、生化学、病理学総論、細菌学、免疫学などの履修範囲から幅広く出題している。
(令和7年度「出題の意図」より)

[学科試験2・Advance]本試験は、生命科学および基礎医学に関する知識を基盤として、医学的現象や病態を統合的に理解し、与えられた情報をもとに論理的に判断する能力を評価することを目的として出題した。問題の多くは症例を基盤とした形式とし、患者の症状、身体所見、検査所見などの情報をもとに、病態生理や関連する基礎医学的機序を理解しながら解答することを求める内容とした。
(令和7年度「出題の意図」より)

役割がはっきり分かれています。

  • Basic … 広く浅く、速く。医学史や社会医学まで含めて、知識の網羅を見ています
  • Advance … 症例を読んで判断する。知識を臨床の場面で使えるかを見ています

実際に出た問題

試験出された内容
Basic漢方医学について誤っているものを選ぶ(歯科医師も処方できるか、保険適用があるか)/ニュルンベルク綱領を扱った文芸作品を選ぶ(夜と霧/高瀬舟/白い巨塔/魔の山/赤ひげ診療譚)/受容体依存性エンドサイトーシスで取り込まれるもの/ワクチンが存在するウイルスを2つ選ぶ
Advance生命科学の基本事項の組み合わせを3つ選ぶ(DNAの複製方向、RNAの翻訳方向、解糖系のATP産生、ヒト配偶子の染色体数、酵素の基質特異性、細胞膜構造、タンパク質の一次構造、真核生物のリボソームサイズ)/連鎖・組換え率20%・浸透率50%40%を組み合わせて子の発症確率を求める

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Basicの2問目に注目してください。ニュルンベルク綱領と文芸作品の組み合わせです。生命科学の勉強では絶対に出てきません。

「一般教養(医学史、社会医学を含む)」という一文は、本気です。医の倫理の歴史、公衆衛生、医療制度まで含めて出ます。

一方Advanceの2問目は、連鎖と組換えと浸透率を同時に扱う遺伝の計算です。高校生物では扱いません。大学レベルの遺伝学が要ります。

小論文は資料を読んで改善策を出す形です

与えられた資料を正確に読み解き、救急搬送に関する現状と課題を整理したうえで、論理的に改善策を提案できるかを評価することを目的としています。記述の分量や誤字脱字の有無といった基礎的な表現力に加え、資料から重要なポイントを抽出・要約する力、課題を適切に指摘する力、そして救急搬送の利用者と受入者の双方の立場に配慮した上で現実的かつ建設的な対策を自らの言葉で展開できるか。
(令和7年度 小論文「出題の意図」より)

「双方の立場に配慮した上で」という一文が大事です。受け入れる病院の側だけ、あるいは搬送される患者の側だけを論じると、この観点で減点されます。

そして「誤字脱字の有無」まで評価に入ると明記されています。内容の前に、まず読める字で、決められた分量を書き切ってください。

出典: 岩手医科大学が公開している令和7年度の問題PDFと「出題の意図」PDF(③が2026年8月29日に取得して読みました)。配点と時間は令和8年度の募集要項によるものです。問題そのものは著作権の関係で掲載していません。令和9年度の募集要項は未公表です。科目・配点が変わる可能性があるので、必ず最新のものをご確認ください。

過去問は令和7年度から公開されています。解答と出題の意図つきです

項目内容
公開されているもの問題・解答(解答例)・出題の意図の3点。学科試験①【Basic】/学科試験②【Advance】/小論文のそれぞれ
公開されている年度令和7年度(2025年2月17日実施)分のみ。大学が「令和7年度入学試験から公開しています」と明記しており、それ以前の年度は非公開
それ以前の入手公式に記載がありません。資料請求のページにも過去問配布の案内はありません

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解答と出題の意図まで出ているのは、非常に大きいです。医学部学士編入では、問題だけ公開して解答は出さない大学が多数派です。

手に入るのが1年分だけなので、解いて終わりにせず、出題の意図と突き合わせて「何を見られているか」を言葉にしてください。

医学部学士編入に合格した方(メディコーチ合格者アンケートより)

過去問だけで問題演習を行おうとすると圧倒的に問題数が少ないので、出題傾向・難易度などを確認して、実際に解くのは直前にし、解答解説もないため、わからない部分はわからないと割り切っていました。

岩手医科大学は解答が出ているので、この「割り切り」が要りません。1年分しかないぶん、その1年分を徹底的に使い切ってください。

出典: 岩手医科大学「過去の試験問題」のページ(2026年8月28日確認)。合格者の記述はメディコーチの合格者アンケートより、ご本人の許諾を得たうえでお名前を伏せて掲載しています。岩手医科大学に合格した方からの回答は、本記事の作成時点ではありません。

日程は全国でいちばん遅く、出願は年明けです

項目令和9年度(2027年4月編入)
出願期間2027年1月20日(水)〜1月28日(木)消印有効
第1次試験2027年2月22日(月) 矢巾キャンパス
第1次合格発表2027年3月3日(水)
第2次試験2027年3月8日(月) 矢巾キャンパス
最終合格発表2027年3月12日(金)
入学手続締切2027年3月18日(木)

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ほかの大学の学士編入は、5月から11月に集中します。岩手医科大学だけが年が明けてからです。

もっとも、出願できるのは歯科医師の方だけなので、ほかの大学と併願する話にはなりません。それよりも意識すべきは、いま歯科医師として働いている方にとって、2月と3月に平日2日を空ける必要があることです。第1次も第2次も月曜日です。

そして最終合格から入学手続まで6日、入学まで2週間しかありません。職場との調整は、受ける前から進めておく必要があります。

出典: 岩手医科大学「入試日程一覧」のページ(2026年8月28日確認)。令和9年度の募集要項本文は未公表です。大学は「9月末までに公開予定」としています。出願方法(郵送かインターネット出願か)や提出書類の詳細は、公開された募集要項でご確認ください。

よくある質問

Q. 歯学部以外の出身でも受けられますか。

A. 受けられません。出願要件が「歯学部を卒業(見込みを含む)し、歯科医師免許を取得(見込みを含む)した方で、卒業後に本学の関連病院で通算6年以上(臨床研修2年を含む)勤務し、岩手県の地域医療に従事することを確約できる方」に限定されています。一般の学士編入とは別の制度です。

Q. 何年次に編入しますか。

A. 第3学年です(4月編入)。多くの大学の学士編入が2年次であるのに対し、岩手医科大学は3年次からになります。

Q. 倍率は何倍ですか。

A. 2026年度(令和8)は受験9人に対して最終合格2人で4.5倍でした。ただし2025年度は10人に対して1人で10.0倍、2024年度は17人に対して4人で4.3倍と、年によって大きく動きます。母数が10人前後しかないため、倍率を目安に使うことはおすすめしません。

Q. 何点取れば合格できますか。

A. 大学が合格最低点を公開していますが、年によって大きく違います。第1次(250点満点)の合格最低点は、2026年度が103.9点(41.6%)、2024年度が151.3点(60.5%)、2023年度が140.3点(56.1%)でした。受験者が少ないため、その年の顔ぶれで線が動きます。

Q. 過去問はどこで手に入りますか。

A. 大学の公式サイトで、令和7年度(2025年2月実施)分の問題・解答・出題の意図が公開されています。それ以前の年度は非公開で、郵送請求や窓口閲覧の案内もありません。

まとめ

  • 🔴 一般の学士は出願できません。歯学部卒+歯科医師免許+岩手県の地域医療に通算6年以上、の3点すべてが要ります
  • 3年次編入(4月)。募集は若干名です
  • 志願者は4年で21人から9人へ。合格者は全員が入学しています
  • 筆記は【Basic】100問60分・【Advance】50問60分のマークシート。1問36秒から72秒で、考える時間はありません
  • Basicは医学史や社会医学まで含む幅、Advanceは症例を読んで判断する形です
  • 合格最低点が公開されています。ただし年によって4割強から6割まで動きます
  • 過去問は令和7年度分だけ、解答と出題の意図つきで公開されています
  • 日程は出願1月・1次2月・2次3月と全国でいちばん遅いです

歯科医師として働きながら医師を目指す方にとって、ここは数少ない、はっきりした入口です。受ける人が少なく、線もその年で動くぶん、「確実に取り切る」ことがそのまま合格につながります。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。働きながらどう時間を作るか、Basicの幅をどこから埋めるか、Advanceの症例問題にどう慣れるか。あなたの経歴と生活に合わせた計画をご提案します。

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