名古屋大学 医学部医学科 学士編入|令和6年度は62人受験で合格2人・疫学統計が独立大問

最終更新: 2026年8月28日
この記事で分かること
- 令和6年度は62人が受験して合格2人。募集4人に対して、大学は2人しか採りませんでした
- 英語に試験はありません。IELTS・TOEFL・TOEICを大学の換算表で150点に読み替えます。表の中身をそのまま載せました
- 疫学・生物統計が独立した大問で出ます。信頼区間・リスク比・オッズ比・検出力・必要人数まで計算させます
- 2026年度の問題・出題の意図・解答例が公式サイトで公開されています。小論文の実物も読めます
- 第2次選考は小論文20点・面接40点。面接の配点が小論文の2倍です
名古屋大学医学部医学科の学士編入は、募集4名。そして令和6年度は、62人が受験して合格したのは2人でした。
この試験は「医学研究者を養成すること」を目的として設計されています。出願書類には研究業績を書く欄があり、入学後は5年間ずっと研究室に所属し、編入生は全員がHonours Student Program(HSP)に参加します。医師免許を取ることだけが目的なら、他大学のほうが向いています。
この記事は、大学が公表している2027年度の募集要項と入試実施状況、公式に公開されている2026年度の問題、そして実際の出題を分解した結果をもとに、何がどれだけ問われるのかを整理したものです。
令和6年度は62人受験で合格2人。募集人員は「上限」でしかありません
名古屋大学が公表している第2年次学士編入学試験の実施状況です。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 第1次選考合格者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 4人 | 36人 | 36人 | 11人 | 4人 |
| 令和6年度(2024) | 4人 | 70人 | 62人 | 12人 | 2人 |
| 令和5年度(2023) | 4人 | 53人 | 50人 | 11人 | 5人 |
| 令和4年度(2022) | 4人 | 70人 | 61人 | 10人 | 6人 |
目を引くのは令和6年度の合格2人です。第1次選考は12人が通過しているのに、最終合格は2人。募集人員の4人にも届いていません。
募集要項には「選考の結果,募集人数に満たない場合があります」と明記されています。4名は上限であって、毎年4名が受かる保証ではありません。一方で令和4年度は6人、令和5年度は5人と、募集人員を超えた年もあります。
もうひとつ見ておきたいのが令和7年度です。志願36人・受験36人と、志願者が前年の半分近くまで減りました。この年から名古屋大学理学部長推薦による第1次選考免除が始まっており、出願のしかたが変わった年でもあります。
なお、第1次選考の通過者は募集人数の2〜3倍程度と要項に書かれていますが、実際には10〜12人と、2.5〜3倍で推移しています。受験62人に対して第1次通過12人なら、この段階で約5倍です。
出典: 名古屋大学医学部「入試実施状況」入試実施状況(名古屋大学医学部医学科)(2026年8月28日確認)
英語は試験がありません。スコアが何点になるかは、この表で決まっています
第1次選考は、生命科学を中心とする自然科学(150点)と英語(150点)の合計300点です。そして英語は試験を実施しません。IELTS・TOEFL iBT・TOEIC L&Rのいずれか1つのスコアを、大学の換算表で150点満点に読み替えます。
その換算表が募集要項に載っています。中身はこうです。
| IELTS | TOEFL iBT | TOEIC L&R | 英語の得点 |
|---|---|---|---|
| 9.0 | — | — | 150 |
| 8.5 | — | — | 143 |
| 8.0 | 120 | 990 | 135 |
| 7.5 | 119〜105 | 989〜965 | 128 |
| 7.0 | 104〜95 | 964〜945 | 120 |
| 6.5 | 94〜87 | 944〜891 | 113 |
| 6.0 | 86〜79 | 890〜838 | 105 |
| 5.5 | 78〜72 | 837〜785 | 98 |
| 5.0 | 71〜62 | 784〜706 | 90 |
| 4.5 | 61〜52 | 705〜628 | 75 |
| 4.0 | 51〜42 | 627〜550 | 60 |
| 3.5以下 | 41〜0 | 549〜0 | 0 |
この表から読み取れることが3つあります。
1つめ。TOEIC 550点未満は0点です。英語で150点が動くのに、そこがまるごと消えます。自然科学の150点だけで戦うことになり、第1次選考の通過は現実的ではありません。
2つめ。TOEIC 890点と945点の差は15点しかありません。890点(105点)から945点(120点)まで55点伸ばして、得点は15点しか増えません。一方で628点(75点)から706点(90点)は、78点伸ばせば15点です。上に行くほど、費用対効果は下がります。
3つめ。提出できるのは1つだけです。要項には「上記のうちいずれか1つのみ提出。複数の成績通知書を提出することは認められません」とあります。複数受けて一番良いものを出すことはできますが、併願はできません。
さらに条件が細かく決まっています。2024年5月1日以降に受験したスコアのみ有効。TOEFL iBTはTest Dateスコアのみで、MyBestスコアは認められません。TOEFL-ITPとTOEIC-IPも認められません。ETSからの直送も不可で、原本を提出します。
つまり、出願した時点で英語の点数はもう決まっています。そしてスコアレポートは出願書類なので、スコアがなければ出願そのものができません。出願期間は2026年5月1日から5月8日です。受験する年の春に動き出しても間に合いません。
出典: 名古屋大学医学部医学科「2027年度 第2年次学士編入学学生募集要項」募集要項(名古屋大学医学部医学科)(2026年8月28日確認)。名古屋大学理学部長推薦による出願者は英語外部試験の成績を提出する必要がありません。
英語のスコアは、出願の1年前から動かないと間に合いません。いまのスコアで何点になるのか、伸ばすべきか自然科学に時間を回すべきか。医学部学士編入を突破したコーチが、あなたの状況をうかがったうえで判断をご提案します。
相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。
疫学・生物統計が独立した大問で出ます。ここが名古屋大学の分かれ目です
名古屋大学の編入学試験の設問を1問ずつ分けると、ひときわ目立つのが疫学・生物統計です。生命科学の一部としてではなく、大問1つを丸ごと使って出されています。
| 出された内容 | 答えさせ方 |
|---|---|
| 喫煙者群と非喫煙者群の高血圧症リスク差の95%信頼区間 | 計算 |
| 信頼区間の結果から統計学的に有意な差があるかを判定 | 「ゼロを含むか」を根拠に論述 |
| 1000人の集団で喫煙が原因と考えられる罹患者の割合(寄与危険割合) | 計算 |
| リスク差の信頼区間の幅を10%以内に抑えるために必要な研究参加者数 | 計算 |
| 追跡研究でリスク比とオッズ比のどちらが適切か | 選んだうえで理由を論述 |
| 罹患割合の自然対数の分散を a, b で表す | 式で答える |
| リスク比の95%信頼区間の近似式を a, b, c, d で表す | 式で答える |
| ロジスティック回帰で x=0 と x=1 のリスク比・オッズ比 | 計算 |
| オッズ比とリスク比が近似できる疾患の特徴 | 論述 |
| 多変量ロジスティックモデルでの x_A・x_B のオッズ比 | 計算 |
| ベイズの定理を使う条件付き確率 P(S|D,x) | 計算 |
| 2つの独立な確率変数の差の標準誤差 | 計算 |
| 与えられた平均差と分散から片側2.5%のZ検定 | 計算して検定 |
| 両側5%検定の信頼区間 | 計算 |
| その設定における検出力 | 計算 |
| 検出力を90%以上にするために必要な最低人数 | 計算 |
信頼区間・リスク比・オッズ比・寄与危険割合・検出力・サンプルサイズ設計。これは医学部の授業で言えば公衆衛生学・疫学の内容で、生命科学の参考書には載っていません。
実際、2026年度の「出題の意図」でも、大問Ⅲについて「期待値の計算能力、条件付き確率、統計的仮説検定に関する基礎知識と思考力を問う問題である」と大学自身が書いています。単年度のたまたまではありません。
ここは準備した人としていない人で、ほぼそのまま点差になる部分です。生命科学と英語だけを積み上げてきた場合、この大問は白紙に近くなります。
生命科学は「実験の結果から次に何をするか」まで問われます
生命科学で実際に出された大問の中身です。
| テーマ | 実際に出された内容 |
|---|---|
| 血糖調節とグリコーゲン | インスリン・グルカゴンの産生場所/受容体型チロシンキナーゼとGLUT/グリコーゲン模式図の還元末端と結合様式/グルコースをグリコーゲンとして貯蔵する利点を、指定キーワード(膠質浸透圧・飢餓・低血糖)を使って2つ |
| ヘモグロビンと低酸素応答 | 酸素解離曲線上で肺胞・毛細血管に相当する点を答える/胎児ヘモグロビンと運動後の偏位の向き/変異型ヘモグロビンのヒル係数と結合平衡定数の組合せ/変異型HIF-1αのウェスタンブロッティングのバンドパターンを予想/pVHLの機能を調べる追加実験として優先度が最も低いものを選ぶ/von Hippel-Lindau病の症状 |
| 呼吸とエネルギー代謝 | 解糖系のATP収支と反応場所/クエン酸回路の中間体/電子伝達系でプロトン濃度勾配ができる場所/ATP合成時のプロトンの輸送様式/FADH₂に使われるビタミン |
| PCRと定量 | PCRの3プロセス/7サイクルの理論増幅倍率/長さの異なる複数のDNAが増幅された原因を100字以内/リアルタイムPCRの閾値設定 |
| 薬剤耐性の水平伝播 | 形質転換・形質導入・接合/院内で耐性遺伝子が広がった現象として最も可能性が高いものを選ぶ/抗菌薬のない環境での継代培養で耐性を失った機序を100字以内 |
| 実験手法とセントラルドグマ | in situハイブリダイゼーションとRNA-seq/空間トランスクリプトーム/VHH抗体の構造と分子量/近接依存性標識法の原理と従来法との比較/アミノ酸配列に変化がない点突然変異でも表現型に影響する例を20〜50字 |
| シグナル伝達と細胞骨格 | GPCRの膜貫通構造/受容体名・タイプ・関連疾患を表で穴埋め/アクチンフィラメントとモータータンパク質/パーキンソン病の治療薬がアルツハイマー病にも使われる理由 |
「pVHLの機能を検討する追加実験として優先度が最も低いものを選べ」という設問が象徴的です。知識を答えるのではなく、実験計画を評価させています。研究者を採る試験だということが、設問の作りにそのまま出ています。
実験手法の設問も同じです。in situハイブリダイゼーション、空間トランスクリプトーム、VHH抗体、近接依存性標識法。いずれも研究室で実際に使う手法で、教科書の章末より論文の材料と方法に近い内容です。
この章と、前の「疫学・生物統計」の章に並べた出題内容は、メディコーチによる名古屋大学医学部医学科の編入学試験の分析で、実際の設問を読んで集計したものです。文中の「理論増幅倍率」は入試の倍率ではなく、PCRでDNAが何倍に増えるかを指します。過去問そのものは著作権の関係で掲載していません。
英語の試験はありませんが、英語論文はそのまま出ます
英語は外部試験のスコアに置き換わります。ただし自然科学の試験の中に英語の長文が入ります。実際に出された題材はこうでした。
| 題材 | 中身 |
|---|---|
| SIDS(乳幼児突然死症候群) | 1970年代にうつぶせ寝でSUIDが増え、1990年以降に仰向け寝で減った経緯/NIHのUndiagnosed Diseases Networkの貢献度/グラフから統計の読み取り |
| ショウジョウバエ中腸のerebosis | 腸管幹細胞から腸細胞への系統/アポトーシス・フェロトーシス・ネクローシスの違い/TUNEL染色とAnce免疫染色/GFPとRFPの消失パターンからerebosisの段階を判定/免疫電子顕微鏡で見えたミトコンドリアと微絨毛の特徴 |
| 肝移植とアルコール依存 | organ allocation(臓器配分)が両立させようとする2要素(utilityとequity)を本文から抜き出す/social criteriaの具体例を2つ挙げる/プログラム間で対応が異なる理由 |
| 持続血糖モニタリング | 文章から正誤を10問判定 |
| 肥満とうつの関係 | 文章に合致する選択肢を選ぶ |
| 文法問題 | make / have / get の使役構文で正しい動詞形を選ぶ/“Newcastle is ___ town in ___ north of ___ England.” の冠詞 |
医療倫理の題材が繰り返し出ています。肝移植の臓器配分では「誰に肝臓を渡すのか」という配分の正義が問われ、アルコール依存の既往をどう扱うかという社会的基準が論点になります。知識ではなく、英語で書かれた議論を追えるかが試されています。
そして文法問題では、使役動詞の語形と冠詞という高校英語の基本が出ています。医学英語だけを詰め込むと、こちらで落とします。
設問の3割が選択式、2割が長文読解。書かせる量は多くありません
名古屋大学の編入学試験の設問を、答えさせ方で分けた割合です。
| 出題形式 | 割合 |
|---|---|
| 選択式 | 31% |
| 長文読解 | 22% |
| 計算 | 17% |
| 用語説明 | 10% |
| 論述 | 10% |
| 資料読解 | 5% |
| 小論文 | 2% |
| その他(単語抜き出しなど) | 2% |
大阪大学のように論述が3割を占める大学と比べると、名古屋大学は選択式が多く、書かせる量は多くありません。ただし選択式の中身は「正しいものをすべて選べ」「誤っているものをすべて選べ」が多く、1つでも取りこぼすと点にならない作りです。
メディコーチによる名古屋大学医学部医学科の編入学試験の分析です。設問を1問ずつ分けて、答えさせ方と分野を判定し、割合を集計したものです。年度が確定できない資料が含まれるため、この記事では年度別の内訳は出していません。過去問そのものは著作権の関係で掲載していません。
小論文は2026年度の実物が公開されています。図を1つ描かせます
第2次選考は小論文(20点)と面接(40点)です。2026年度の小論文の問題は、名古屋大学のサイトでそのまま読めます。出された問いは次のような内容でした。
あなたがこれまでに大学等で学んできたこと、または職業として行ってきたことを医学との異分野連携で活かすための方法(テーマ)を具体的に一つ挙げ、どのような形でそれを具体化させるための研究を行うか、そしてどのような障壁が考えられるかを記述してください。(中略)また、解答用紙3枚目にあなたの提案する研究の概要をまとめた図を一つ、作図してください。
大学が公開している「出題の意図」にはこう書かれています。
志願者がこれまでに専門的に学んできたことを基に、実際に医学・医療における研究テーマを一つ考案することを求める問題である。医学部を志願するにあたり身近な「医療」に関して問題意識を持ち、専門領域の垣根を越えて解決策を考えることが求められる。
ここから分かることが3つあります。
1つめ。医学知識は問われていません。問題文にも「まだ医学に関して未習の段階ですので」と書かれています。問われているのは自分の専門を医学にどうつなぐかです。
2つめ。障壁まで書かせます。「こんな研究がしたい」だけでは足りません。何がうまくいかないかを自分で見通せるかが評価されます。
3つめ。図を1枚描かせます。解答用紙3枚のうち1枚が作図です。90分のうちに、文章と図の両方を仕上げる必要があります。
また過去にはがんゲノム医療を題材に、「2つの論文の主張を踏まえ、がんゲノム医療をより良くするために必要な研究・政策について自身の考えを述べる」「がんゲノム医療のアプローチを他の疾患に応用するために必要な研究について述べる」という設問も出ています。
そして配点です。小論文20点に対して面接は40点。第2次選考の3分の2は面接で決まります。出願書類に書いた研究業績と志望理由が、ここで直接問われることになります。
過去問は2026年度分だけWebで読めます。それ以前は窓口で見るしかありません
名古屋大学の過去問の入手方法は、年度ではっきり分かれています。
| 対象 | 入手方法 |
|---|---|
| 2026年度(2025年実施) | 公式サイトからPDFでダウンロードできます。自然科学の「試験問題」「出題の意図」「解答例」、小論文の「試験問題」「出題の意図」の5点 |
| 2025年度(2024年実施)以前 | 著作権の関係で、医学部・医学系研究科学務課学務係での窓口閲覧のみ(撮影不可)。事前予約は不要。運転免許証等の身分を証明できるものが必要。閲覧可能時間は平日(祝日を除く)8:30〜12:00、13:00〜17:15 |
解答例まで公開されているのは、この試験ではかなり恵まれています。医学部学士編入の過去問は、手に入っても模範解答がないのが普通だからです。まずはこの1年分を、答え合わせまで含めてやり切ってください。
一方で2025年度以前は、名古屋まで行って窓口で見るしかありません。撮影ができないため、その場で書き写すことになります。遠方の方は、1日で何年分を見るかを決めてから行く必要があります。
合格した人は、過去問をどう扱っているか
医学部学士編入の合格者アンケートには、次のような回答が寄せられています。
滋賀医科大学に合格した方
大手予備校に通っていたため、過去問閲覧サービスを利用し、受験する大学の過去問を10年分閲覧した。編入試験において同じ問題がでる可能性は少ないと判断し、過去問を解いたり周回したりはしなかった。どういった分野で、どれくらいのレベルのものが出ているかを把握することを目的にした。また、大学によってはサイト上で公開されているものもあるため、そういったデータで入手できるものは、データを利用した。
浜松医科大学に合格した方
過去問はあればあるだけ多くの年を解いたほうがいいと思います。編入試験は、あまり市販の参考書などはないため、過去問が最高の問題集と思います。受ける予定のない大学でも傾向や問題が似ていたら、その大学の過去問を解くことをお勧めします。
過去問の入手方法の出典: 名古屋大学医学部「過去問題」過去問題(名古屋大学医学部医学科)(2026年8月28日確認)。合格者の声はメディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケートより、ご本人の許諾を得たうえでお名前を伏せて掲載しています。
繰り返し出ているテーマは、この本のこのページで潰せます
複数の大問にまたがって出ているテーマを抜き出し、それが標準的な参考書のどこに載っているかを突き合わせました。
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第3巻解糖系p.84・92-93・132
キャンベル生物学代謝経路p.162
理系総合のための生命科学翻訳後修飾p.149・169・176
カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第2巻ポリメラーゼp.208・210ページ番号は本に印刷されているページです。「参考書を1冊やる」ではなく「この30ページをやる」に落とせるのが、この表の目的です。
ただし疫学・生物統計はこれらの本には載っていません。生命科学の参考書とは別に、統計の教材を1冊用意する必要があります。
参考書の索引と本文を照合して作成しています。版によってページがずれることがあります。お手元の本の目次と索引でご確認ください。
出願から合格発表までの日程
| 項目 | 2027年度(2027年4月入学) |
|---|---|
| 募集人数 | 4名(選考の結果、募集人数に満たない場合があります) |
| 編入学の年次 | 2年次 |
| 出願期間 | 2026年5月1日(金)10時〜5月8日(金)16時必着(郵送のみ・持参不可) |
| 第1次選考 | 2026年6月11日(木) 生命科学を中心とする自然科学 10:00〜11:30(150点)/英語は試験を実施せず換算表で得点化(150点) |
| 第1次選考合格発表 | 2026年6月19日(金)正午 |
| 第2次選考 | 2026年7月9日(木) 小論文 10:00〜11:30(20点)/面接 13:00〜(40点) |
| 最終合格発表 | 2026年7月21日(火)正午 |
| 入学検定料 | 30,000円 |
| 試験会場 | 名古屋大学医学部医学科(名古屋市昭和区鶴舞町65) |
| 出願書類(特徴的なもの) | 医学研究者を志望する理由/現在までの研究について/研究業績/英語外部試験の成績通知書(原本) |
自然科学の試験時間は90分です。生命科学と疫学統計を、この90分で処理することになります。
また出願資格には、名古屋大学理学部を卒業見込みで理学部長の推薦を受けた者という枠があります。この推薦(累積GPA 3.7以上・被推薦者は2名まで)を受けると第1次選考が免除され、英語外部試験の成績提出も不要になります。第1次合格者の予定人数にはこの枠は含まれません。
出典: 名古屋大学医学部医学科「2027年度 第2年次学士編入学学生募集要項」募集要項(名古屋大学医学部医学科)(2026年8月28日確認)。出願前には必ず最新の募集要項をご確認ください。
名古屋大学は「医学研究者を養成する」ことを掲げた試験です。これまでの専門をどう医学につなぐのか、それをどう書き、どう話すのか。同じ試験を通ったコーチが、出願書類の段階から一緒に組み立てます。
相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。
合格した人は、どのくらいの期間をかけているか
医学部学士編入の合格者アンケート(14名)から見えた数字です。名古屋大学に限った数字ではありませんが、この試験の相場としてお使いください。
| 項目 | 実際の回答 |
|---|---|
| 合格までにかかった年数 | 1年 3名/2年 7名/3年 2名 |
| 受験時の立場 | 社会人 6名/大学卒業後 4名/大学院 2名/大学在学中 1名 |
| 推薦書を提出したか | 提出した 11名/提出しなかった 1名 |
受験科目の組み合わせで出願先を決めた方の声も寄せられています。名古屋大学のように統計まで課す大学を、あえて選ぶ人もいます。
琉球大学に合格した方
主に学力重視の学校を選びました。英語はとびぬけて得意とかでもなかったので、生命科学と英語のみの二科目校は不利と考え、化学や物理、統計の知識も求められる大学にしました。また、自身の経歴と照らし合わせて志望理由を述べやすいことも重視しました。
メディコーチが実施している医学部学士編入の合格者アンケートより。ご本人の許諾を得たうえで、お名前を伏せて掲載しています。
よくある質問
Q. 名古屋大学の学士編入は、募集4名なら毎年4名受かりますか。
A. いいえ。募集要項に「選考の結果,募集人数に満たない場合があります」と明記されています。実際、令和6年度は受験62人・第1次選考合格12人に対して、最終合格は2人でした。一方で令和4年度は6人、令和5年度は5人と、募集人数を超えた年もあります。
Q. 英語の試験はありますか。
A. ありません。IELTS・TOEFL iBT・TOEIC L&Rのいずれか1つのスコアを、医学科が定める換算表で150点満点に読み替えます。提出できるのは1つだけで、2024年5月1日以降に受験したものが有効です。TOEFL-ITPとTOEIC-IPは認められません。
Q. 統計はどこまで必要ですか。
A. 信頼区間、リスク差、リスク比、オッズ比、寄与危険割合、ロジスティック回帰、Z検定、検出力、必要サンプルサイズの計算まで出ています。2026年度の「出題の意図」にも「期待値の計算能力、条件付き確率、統計的仮説検定」と書かれています。
Q. 過去問はどこで手に入りますか。
A. 2026年度(2025年実施)の問題・出題の意図・解答例は、名古屋大学医学部のサイトからPDFで入手できます。2025年度以前は、医学部・医学系研究科学務課学務係での窓口閲覧のみで、撮影はできません。予約は不要ですが、身分証の提示が必要です。
Q. 第2次選考は小論文と面接のどちらが重いですか。
A. 面接です。小論文20点に対して面接40点で、面接の配点が2倍あります。
まとめ
- 令和6年度は受験62人・合格2人。募集4名は上限であって、下限ではありません
- 英語は試験なし。換算表でTOEIC 550点未満は0点、上位ほど伸ばす価値は下がります
- 疫学・生物統計が独立した大問。生命科学の参考書には載っていない範囲です
- 生命科学は「実験計画を評価させる」設問まで出ます。研究者を採る試験です
- 小論文は医学知識ではなく、自分の専門と医学のつなぎ方を書かせ、図を1枚描かせます
- 第2次選考は小論文20点・面接40点。3分の2は面接で決まります
- 過去問は2026年度分が解答例つきでWeb公開。それ以前は窓口閲覧のみ(撮影不可)です
名古屋大学は、募集4名という枠の小ささと、統計という他大学にはない負荷が特徴です。そのぶん、準備した人としていない人の差がはっきり出る試験でもあります。
メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。いまの学力から、どの科目をどの順番で、どこまでやるのか。同じ試験を通った人間が、あなた専用の計画をご提案します。
相談は無料です。志望校が固まっていない段階でも大丈夫です。
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