【合格者がコーチ】の医学部学士編入予備校|メディコーチ 読み込まれました

私立の医学部編入|2年次以降に入れるのは1校だけ

私立の医学部編入|2年次以降に入れるのは1校だけ

最終更新: 2026年8月29日

この記事で分かること

  • 🔴 私立で2年次以降に入れるのは、岩手医科大学だけです。しかも歯科医師限定(卒業後の勤務・地域の確約などの条件つき)です
  • 北里・獨協医科・東海は、学士を対象にした選抜ですが「1年次入学」です。獨協医科と東海は6年、北里は1年次後期入学で5年半2年次編入のような短縮はありません
  • 🔴 東海大学の「展学のすすめ」は、2027年度入試が最後の募集(大学公式の「入試の予告」。ただし予告であって確定した告示ではありません)
  • 東海大学の学費は各学年の納入金を合計すると約3,577万円。国立の標準額(6年で約350万円)とは桁が違います
  • 年齢制限がないのは北里・岩手医科・東海。獨協医科だけ25歳以下という上限があります

「私立の医学部編入」を探している方に、最初にお伝えしなければならないことがあります。

私立で「編入」——つまり2年次以降に入れるのは、1校だけです。それも歯科医師の方だけが出願でき、卒業後の勤務や地域についての確約も要る大学です。

ほかの私立にも学士や短大卒の方が受けられる選抜はあります。ですが入るのは1年次です。途中の学年に入る「編入」を想像していると、年数も費用もまるで違う話になります。

私立4校の「入る学年」を並べます

大学入る学年短縮
岩手医科3年次(4月)🔴 2年
北里1年次後期(9月)半年
獨協医科1年次なし
東海1年次(4月)なし

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  • 岩手医科だけが3年次からで、2年ぶん短くなります。ただし歯科医師限定(卒業後の勤務・地域の確約などの条件つき)です
  • 北里は「学士入学者選抜試験」で、1年次後期(9月)入学。半年ぶんだけ短くなります
  • 獨協医科は総合型選抜、東海は特別選抜「展学のすすめ」。どちらも1年次からで短縮はありません

東海大学の要項には、はっきり書かれています。

注意 2)入学年次は、1年次春学期(4月)とします。
(2027年度 東海大学 医学部医学科特別選抜(展学のすすめ)入学試験要項「1 募集人員」より)

この違いが、そのまま年数と学費になります

入り方在学
国立の2年次編入5年
岩手医科3年次編入4年
1年次入学
(獨協医科・東海)
6年
1年次後期入学
北里
5年半

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  • 国立の2年次編入は1年ぶん短くなります
  • 岩手医科の3年次編入は2年ぶん短くなります(歯科医師限定・勤務や地域の確約などの条件つき)
  • 獨協医科・東海の1年次入学は短くなりません(6年)
  • 北里の1年次後期入学は5年半。半年ぶんだけ短くなりますが、2年次編入ほどではありません

「学士だから短く済む」わけではありません。獨協医科と東海は1年次から6年間、北里は1年次後期から5年半です。年数の数え方は何年かかるのかの記事に書いています。

出典: 各大学の2027年度(岩手医科大学は令和8年度)募集要項(大学の公表資料は2026年8月28日確認、要項PDFは2026年8月29日確認)。東海大学の入学年次は2027年度 医学部医学科特別選抜(展学のすすめ)入学試験要項の「1 募集人員」注意2によります。メディコーチが要項PDFを取得して確認しました。在学年数のうち、国立の2年次編入5年と岩手医科の3年次編入4年は、医学部の修業年限6年からメディコーチが逆算したもので、各大学の要項にその年数が書かれているのを確認したものではありません。

🔴 東海大学は、2027年度入試が最後の募集です

東海大学の「展学のすすめ」について、いま調べている方がいちばん知るべきことです。

東海大学医学部医学科では、2028年度入学試験(2028年4月入学)より、入試種別及び募集人員を下記のとおり変更します。
特別選抜医学部医学科(展学のすすめ)|2027年度までの募集人員 10名|2028年度以降 募集停止
(東海大学「入試の予告」より)

2027年度入試(2026年秋に実施)が、最後の募集になります。募集人員10名分は、一般選抜に振り替えられます(60名→70名)。

🔴 ただし、これは「予告」です。大学は「予告内容について追加・変更等が生じた場合は、速やかに公表します」という留保を付けています。確定した告示ではありません。受ける方は、必ず大学の最新の情報をご確認ください。

2027年度入試の日程

項目内容
募集人員10名
入学年次1年次春学期(4月)
出願期間2026年10月9日(金)〜10月21日(水)締切日必着
第一次選考2026年11月8日(日) 伊勢原キャンパス 9時20分開始
書類審査/小論文(80分・800字以内)英語(90分)
第一次合格発表2026年11月14日(土)
第二次選考2026年11月22日(日) 伊勢原キャンパス
個人面接(1人20分程度×2回、5分程度×2回)
第二次合格発表2026年12月1日(火)
入学手続2026年12月1日〜12月11日17時

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面接が4回あります。20分程度が2回と、5分程度が2回。合計で50分ほど、面接だけに使われます。

また要項には「合格基準に達しない場合は、合格者数が募集人員に達しないこともあります」と書かれています。10名は上限であって、必ず10名取るという意味ではありません。

🔴 点数は素点ではありません

要項に、もう1つ見落としやすい記述があります。

本学では適正な選抜を実施するために、各科目ごとの採点結果を標準偏差を用いて標準化します。したがって点数は素点ではなく相対得点(標準的な得点分布に変換した値)となります。
(同要項「標準化(偏差値)採点について」より)

科目ごとに、ほかの受験者との位置で評価されます。つまり易しい科目で満点を取っても、ほかの人も取っていれば差がつきません。逆に難しい科目で少し上回れば、そこが効きます。

小論文と英語の2科目しかないので、相対得点になるぶん、素点の稼ぎがそのまま効くわけではありません。(要項が書いているのは標準化の事実までで、なぜそうしているかは書かれていません。)

出典: 東海大学「入試の予告」および2027年度 医学部医学科特別選抜(展学のすすめ)入学試験要項(2026年8月29日確認)。🔴 募集停止は大学が公表した「予告」であり、確定した告示ではありません。出願前に必ず大学の最新の発表をご確認ください。なお東海大学は、この調査で扱っている29大学には含めていません(学士編入学として実施している大学の台帳とは別に、私立の全体像を示すために個別に調べたものです)。

東海大学は、出願できる人の範囲がとても広いです

「展学のすすめ」の出願資格は、年齢の制限も、出身学部の制限もありません。

出願できる人
4年制以上の大学(外国の大学を含む)を卒業した者(学士)
4年制以上の大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(2027年3月修得見込みを含む)
短期大学を卒業した者(2027年3月卒業見込みを含む)
高等専門学校を卒業した者(同上)
専修学校の専門課程を修了した者、または高等学校専攻科を修了した者(同上)

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本記事で確認した範囲では、これがいちばん広い出願資格です。学士でなくても、大学に2年いて62単位あれば出せます。短大・高専・専修学校・高校専攻科も対象です。

この調査の29大学の中では高知大学の入口がいちばん広いのですが、高知大学には「過去に学術論文を執筆したことがある者」という共通要件があります。東海大学の要項には、それに当たる条件が見当たりませんでした。

ただし入るのは1年次です。入口は広いが、年数は短くならない——そこは分けて考えてください。

私立を受けるかどうかは、学費と年数をどう見るかで変わります。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、あなたの条件で国立と私立を並べて比べます。

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学費は、国立と桁が違います

東海大学の学費を、国立の標準額と並べます。

東海大学(医学科)国立大学(標準額)
初年度
入学金を含む
672万円82万円
2〜4年次581万円54万円
5〜6年次581万円54万円
6年間の合計約3,577万円約350万円

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実額はこうです。東海は初年度6,722,800円(うち入学金1,000,000円)、2〜4年次が各5,811,000円、5〜6年次が各5,805,000円。国立の標準額は授業料が年額535,800円、入学料が282,000円です。

🔴 東海の初年度6,722,800円には、入学金が含まれています。入学金を別に足さないでください。

およそ10倍です。

数字の読み方を、2つ添えます。

  • 🔴 東海大学の「約3,577万円」は、各学年の納入金を合計したものです。大学が「6年間の合計」として公表している数字ではありません(1年次6,722,800円+2〜4年次5,811,000円×3+5〜6年次5,805,000円×2=35,765,800円)
  • 🔴 国立の「約350万円」も、そのままの金額ではありません。省令が定めているのは「標準額」で、実際の額は各大学が定めます。また諸会費や実習費など、ここに入っていない費用があります

国立大学及び国立大学に附属して設置される学校の授業料の年額、入学料及び入学等に係る検定料は、…同表の第二欄に掲げる額を…それぞれ標準として、国立大学法人が定める。
区分「大学の学部」 授業料の年額 五三五、八〇〇円 入学料 二八二、〇〇〇円 検定料 一七、〇〇〇円
(国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 第二条)

そして国立に2年次編入した場合は5年ぶんなので、標準額で計算すると約296万円になります。東海大学との差は3,200万円を超えます。

これは「私立はやめたほうがいい」という話ではありません。差がこの桁だと分かったうえで決めるべきだ、という話です。受験そのものにかかる費用はやめとけなのかの記事に書いています。

出典: 東海大学の学費は2027年度 学部・学科学費一覧および入学試験要項内の学費表(2026年8月29日確認)。🔴 6年間の合計はメディコーチが学年別の金額を合算した試算値で、公式に「6年間の合計」として記載された数字ではありません。国立の金額は国立大学等の授業料その他の費用に関する省令第二条の標準額(授業料の年額535,800円・入学料282,000円)からメディコーチが計算したものです。省令は「標準として、国立大学法人が定める」としており、実際の額は大学ごとに定められます。いずれの金額にも、諸会費・教材費・生活費などは含まれていません。

1年次入学の私立3校を比べる

年数が短くならないと分かったうえで、それでも私立を受ける場合の比較です。

大学募集特徴
北里若干名1年次後期(9月)入学
🔴 最終の合否は20分の面接だけ
年齢制限なし
獨協医科3名以内総合型選抜
🔴 25歳以下という年齢の上限
研究経験が出願資格
面接15分×4回+プレゼン(課題2種)
東海10名🔴 2027年度が最後の募集(予告)
出願資格がとても広い
小論文800字+英語+面接4回
年齢制限なし

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北里大学の「最終の合否は20分の面接だけ」は、要項に「1次試験の結果は加味しません」と明記されているためです。

読み取れることを3つ。

  • 席がいちばん多いのは東海の10名です。北里は「若干名」(実際の合格者は3年とも3人)、獨協医科は「3名以内」で合格者0人の年もありました
  • 年齢の上限があるのは獨協医科だけです。年齢については何歳まで受かるのかの記事にまとめています
  • 3校とも面接がとても重いです。北里は最終が面接だけ、獨協医科は15分×4回+プレゼンテーション(課題2種)、東海は4回で計50分ほど

「席が多くて年齢制限がない」という点では東海がいちばん入りやすく見えます。そしてその東海が、2027年度で最後だということになります。

出典: 各大学の2027年度募集要項(大学の公表資料は2026年8月28日確認、要項PDFは2026年8月29日確認)と、各大学が公表している入試結果。北里大学の合格者数(3年とも3人)は同大学の「各学部入学試験状況について」、獨協医科大学の2024年度の合格者0人は同大学の「過去の入試結果」によります。東海大学の募集人員10名と選抜方法は入学試験要項によります。各大学の詳しい中身は、それぞれの大学の記事をご覧ください(東海大学はこの記事が唯一の解説です)。

よくある質問

Q. 私立にも医学部編入はありますか。

A. 2年次以降に入れるという意味の「編入」は、岩手医科大学の3年次編入だけです。ただし岩手医科大学は、歯学部を卒業して歯科医師免許を持ち、卒業後に本学の関連病院で通算6年以上勤務し岩手県の地域医療に従事することを確約できる方だけが出願できます。北里大学・獨協医科大学・東海大学にも学士や短大卒の方を対象にした選抜はありますが、入るのは1年次です。獨協医科大学と東海大学は6年、北里大学は1年次後期(9月)入学なので5年半になります。2年次編入のような短縮はありません。

Q. 東海大学の「展学のすすめ」は、まだ受けられますか。

A. 2027年度入試(2026年秋実施)までは受けられます。大学公式の「入試の予告」に、2028年度入学試験より募集停止と発表されています。ただしこれは予告であり、確定した告示ではありません。「予告内容について追加・変更等が生じた場合は、速やかに公表します」という留保が付いています。受ける方は必ず大学の最新の情報をご確認ください。

Q. 私立の学費はどのくらいですか。

A. 東海大学の医学科は、各学年の納入金を合計すると約3,577万円です(大学が「6年間の合計」として公表している数字ではなく、学年別の金額を合算したものです)。国立の標準額(授業料年額535,800円・入学料282,000円)で6年間を計算すると約350万円なので、およそ10倍になります。ただし国立の額は省令の標準額で、実際の額は各大学が定めます。

Q. 私立のほうが入りやすいですか。

A. 一概には言えません。席の数でいえば東海大学の10名が私立ではいちばん多く、北里大学は「若干名」(実際の合格者は3年とも3人)、獨協医科大学は「3名以内」で合格者が0人の年もありました。一方で3校とも面接がとても重く、北里大学は最終の合否が20分の面接だけで決まります。

Q. 年齢制限のある私立はありますか。

A. 獨協医科大学だけです(令和9年4月1日現在で25歳以下)。北里大学・岩手医科大学・東海大学の要項に、年齢の上限は見当たりませんでした。

まとめ

  • 🔴 私立で2年次以降に入れるのは岩手医科大学だけ。それも歯科医師限定で、卒業後6年以上の勤務と岩手県の地域医療への従事を確約する必要があります
  • 北里・獨協医科・東海は1年次入学。学士を対象にした選抜ですが、獨協医科と東海は6年、北里は1年次後期入学で5年半。2年次編入のような短縮はありません
  • 🔴 東海大学の「展学のすすめ」は2027年度入試が最後の募集(予告であり、確定した告示ではありません)
  • 東海大学の出願資格は年齢制限も出身学部の制限もなく、短大・高専・専修学校・高校専攻科・大学2年次修了まで対象です
  • 学費は東海が約3,577万円(合算)、国立の標準額が6年で約350万円。およそ10倍です
  • 年齢の上限があるのは獨協医科だけ(25歳以下)

「私立の医学部編入」という言葉で探すと、実態を取り違えます。

私立にあるのはほとんどが「学士を対象にした1年次入学」で、年数も学費も、ほぼ6年ぶんかかります。そのうえで受けるかどうか——それが私立を考えるときの、本当の判断だと思います。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。国立と私立、年数と学費を並べたうえで、あなたにとってどちらが現実的かを一緒に考えます。

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