【合格者がコーチ】の医学部学士編入予備校|メディコーチ 読み込まれました

医学部学士編入に受かる人は何が違うのか

医学部学士編入に受かる人は何が違うのか

最終更新: 2026年8月29日

この記事で分かること

  • 「受かる人はこういう人」という人物像は、この記事では書きません。書けるのは要項が定めていることと、合格した方が実際にとった行動だけです
  • 🔴 大学は「どこで落とすか」を要項に書いています。大分は書類だけで3〜6割、山口は上位約50人しか小論文を採点しません
  • 北里は最終の合否が20分の面接だけで決まります(「1次試験の結果は加味しません」と要項に明記)
  • 合格者の出願のしかたは「日程が重ならない限り、可能な限り」「北は北海道から南は沖縄まで」でした
  • 落ちたあとに何を変えたか——筆記は通るのに面接で落ち続けた方の立て直し方を載せています

「医学部編入に受かる人の特徴」を並べた記事は、たくさんあります。

ですがその多くは、根拠のない人物像です。「強い意志がある人」「計画性がある人」——落ちた方にも当てはまります。

この記事では、2つだけを書きます。

  • 大学が要項で定めている「落ち方」。これは推測ではなく、書いてあることです
  • 合格した方が実際にとった行動。メディコーチの合格者アンケート(回答14名)から、やったこと・変えたことだけを拾います

なお「そもそも続けられるか」については、医学部編入は「やめとけ」なのかのほうに書いています。この記事は、挑むと決めた方に向けたものです。

大学は「どこで落とすか」を要項に書いています

ここがいちばん見落とされます。合否を分ける仕組みは、募集要項に書いてあります。4つ挙げます。

1. 筆記を受ける前に落ちる(大分)

大分大学の第1次選抜は書類選考だけです。要項に「出願書類等により書類選考を行い、募集人員の約10倍を第1次選抜の合格者とします」とあります。

実際の数字で見ると、志願者の3〜6割が、筆記を受けることなく落ちています(2023年度から2026年度の4年間)。

勉強量では動かせない場所です。出願書類の準備を「事務作業」として最後に回すと、ここで終わります。

2. 答案を採点してもらえない(山口)

学科試験の成績上位者約50名に対してのみ,小論文試験の採点を行い,学科試験及び小論文試験の成績結果を総合して判定し,約40名を合格者とします。
(令和9年度 山口大学 学生募集要項より)

小論文は150分あります。ですが午前の学科試験で上位約50人に入らなければ、その150分は読まれません。

3. 面接だけで落ちる(山口)

ただし,面接評価が著しく低い場合は,不合格とすることがあります。
(同要項「入学者選抜方法」より)

筆記で上位に入っていても、守ってくれません。

4. 筆記の点が最終判定に使われない(北里)

<第2次試験> -第1次試験合格者のみ- ※1次試験の結果は加味しません。
(2027年度 北里大学 医学部 学士入学者選抜試験 募集要項より)

最終の合否は、20分の面接だけで決まります。基礎学力検査と論文でどれだけ点を取っても、持ち越されません。

おまけ:1科目だけ低いと落ちる(愛媛)

愛媛大学の要項には、「ある領域の成績が水準以下の場合は、総合点の如何にかかわらず不合格となることがある」とあります。「生物で稼いで物理を捨てる」という戦い方は取れません。

ここから言えること

「総合力」で受かるのではありません。大学ごとに、落とすための関門が別々の場所に置かれています。

  • 大分を受けるなら出願書類が本番
  • 山口を受けるなら朝の90分がすべての入口
  • 北里を受けるなら20分の面接に全部を乗せる
  • 愛媛を受けるなら捨て科目を作らない

受ける大学を決めずに「合格する力」を鍛えることはできません。まずどこで落とされる設計になっているかを、要項で確かめてください。

出典: 大分大学山口大学北里大学愛媛大学 の各2027年度募集要項(2026年8月28日〜29日確認)。メディコーチが要項PDFを取得して本文を確認しました。大分大学の「3〜6割」は、同大学が公表している4年分の実施状況の志願者数と第1次(書類)選抜の合格者数から計算したものです。内訳は令和5年度257人→114人(56%が落ちる)、令和6年度218人→117人(46%)、令和7年度184人→101人(45%)、令和8年度171人→116人(32%)。各大学の詳しい中身は、それぞれの大学の記事をご覧ください。

どこで落とされる設計になっているかは、大学ごとに違います。医学部学士編入を実際に突破したコーチが、あなたの受験校の関門がどこにあるかを一緒に洗い出します。

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合格した方は、出願をどう設計していたか

アンケートでいちばん差が出ていたのが、出願校の決め方でした。

「日程が重ならない限り、可能な限り」

文系出身・経営コンサルティング会社から合格した方(メディコーチの合格者アンケートより)

文系大学出身で、社会人として勤務を続けながらの受験であったことから、理系出身の研究者を求めているとされる大学は除外して考えました。日程が重ならない限り、可能な限り受験する戦略をとり、北は北海道から南は沖縄まで受験しました。場所にこだわりはありませんでした。

工学部から1年で合格した方(メディコーチの合格者アンケートより)

出願校数に関しては、上述に該当する大学を貯金の許す限り出願しようという気持ちでした。

医学部学士編入は、何校でも併願できます。そして合格した方は、その利点を使い切っています。

ただし出願にはお金がかかります。入学検定料は国立で1校30,000円、私立で60,000円。受かる前に、返ってこないお金として出ていきます(費用の実額はやめとけなのかの記事に載せています)。

選ぶ軸を3つに絞った方もいます

大学卒業後に2年で合格した方(メディコーチの合格者アンケートより)

編入試験は併願が可能なだけに、多くの大学を受ける人がいらっしゃると思うのですが、テストの難易度や入学のしやすさには段階的なばらつきがあるように思います。①選択科目、②試験形式、③選抜人数の3つに絞って自分の強みが活かせる大学を選択するのがいいと思います。

この3つは、難易度ランキングの記事のものさしとほぼ重なります(科目の壁・出願の壁・席の数)。「たくさん出す」と「選んで出す」は、矛盾しません。軸を決めたうえで、当てはまる大学を全部出す——それが回答から読み取れるやり方でした。

引用はメディコーチの合格者アンケート(回答14名・2026年)より、ご本人の許諾を得たうえでお名前を伏せて掲載しています。入学検定料はメディコーチが各大学の募集要項を読んで確認した金額です(2026年8月29日確認)。

落ちたあと、何を変えたか

合格した方も、その前に落ちています。ここでは「落ちたあとに何を変えたか」だけを拾います。

筆記は通るのに、毎回面接で落ちていた方

臨床検査技師から琉球大学に合格した方(メディコーチの合格者アンケートより)

最も苦しかったのは、筆記試験には合格できても、毎回面接で不合格となった時期です。学力面では一定の手応えがあった分、「自分は医師に向いていないのではないか」「経歴や年齢が不利なのではないか」と考え、努力の方向性が分からなくなりました。

この方が変えたのは、次の3つでした。

同じ方(メディコーチの合格者アンケートより)

面接を振り返ると、伝えたいことを詰め込みすぎて回答が長くなり、志望理由や将来像が十分に伝わっていないことに気付きました。そこで、①想定質問への回答を文章化し、②結論から簡潔に答える練習を繰り返しました。また、③自分の経歴や医師を目指した理由を一貫した流れで説明できるよう整理しました。

「詰め込みすぎて長くなっていた」——これは自分では気づきにくいところです。面接で落ちた理由は、大学から教えてもらえません。

不合格を「材料」として扱った方

大学の研究職から滋賀医科大学に合格した方(メディコーチの合格者アンケートより)

「今回の不合格で終わりではなく、次の大学では今回の経験を活かせばよい」と考えるようにしました。実際、試験を受けるたびに時間配分や自分の弱点、面接での答え方など改善できる点が見えてきました。不合格を失敗だけで終わらせず、次の受験のための材料として捉えることが、最後まで受験を続ける支えになったと思います。

この方は予備校に通っておらず、相談する相手もいなかったと書いています。それでも1回ごとに改善点を取り出していたことが分かります。

併願できる制度は、ここで効きます。1年に何校も受けられるので、1回の受験が「次の受験の材料」になります。

「やらなくてよかった」と振り返っていること

アンケートには「こうすればよかった」という項目があります。裏返すと、避けられる遠回りです。

振り返り読み取れること
英語を2つ並行して失敗した
「TOEICを課す大学への出願も検討していたため並行して学習。しかし医学英語との学習内容が大きく異なっていたのでどっちつかずとなり、TOEICもほとんど伸びませんでした」
英語は「どちらか」に寄せる。本人も「元々英語が得意であれば並行学習も可能かと思いますが、苦手であればお勧めしません」と書いています
過去問に寄せすぎた
「過去問は14年分を解きましたが、出題傾向が非常に似ていたため直前期は過去問を中心に学習していました。しかし本番ではそれまでとは大きく傾向が異なる問題が出題され、十分に対応することができませんでした」
過去問は傾向をつかむもので、当たるものではない。同じ方が「過去問は重要である一方、それだけに頼りすぎず、基礎力を幅広く身につけておくことの大切さを痛感」と書いています
時間を計らずに解いていた
「決めたテキストや問題集の範囲を何度も反復して解けるようにはなったが、普段、時間をかけて解けるのと、試験時間で解けるのは大きく違った
解けることと、時間内に解けることは別。「もっと普段から時間制限を設けて解けるようにしておけばよかった」
受験校を決めずに勉強を始めた
「大学受験と違い編入試験は試験問題の特色が強く出るので、大学ごとのレベルを知った上で勉強に取り掛かった方が効率がいい」
先に受ける大学を決める。「目指す大学が決まったらすぐ過去問を入手することをお勧めします」

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4つめは、この記事の最初に書いたことと同じです。どこで落とされるかは大学ごとに違うので、受ける大学を決めないと、やることが決まりません。

引用はメディコーチの合格者アンケート(回答14名・2026年)の「こうすればよかったと思うこと」への回答より、ご本人の許諾を得たうえでお名前を伏せて掲載しています。これは合格した方の振り返りであって、「こうすると落ちる」という意味ではありません。

よくある質問

Q. 受かる人にはどんな特徴がありますか。

A. メディコーチとしては、人物像を並べることはしません。「強い意志がある」「計画性がある」といった特徴は、落ちた方にも当てはまってしまうからです。かわりにこの記事では、大学が要項で定めている「落ち方」と、合格した方が実際にとった行動を書いています。

Q. どこで合否が分かれますか。

A. 大学によって違います。大分大学は第1次が書類選考だけで、志願者の3〜6割が筆記の前に落ちます。山口大学は学科試験の上位約50人しか小論文が採点されません。北里大学は最終の合否が20分の面接だけで決まります(要項に「1次試験の結果は加味しません」と明記)。受ける大学の要項で、関門がどこにあるかを確かめてください。

Q. 何校くらい出願すればいいですか。

A. アンケートには「日程が重ならない限り、可能な限り受験する戦略をとり、北は北海道から南は沖縄まで受験しました」「貯金の許す限り出願しよう」という回答があります。ただし入学検定料は国立で1校30,000円、私立で60,000円かかり、返ってきません。軸を決めたうえで、当てはまる大学を出すという順番になります。

Q. 面接で落ち続けたら、どうすればいいですか。

A. 筆記は通るのに毎回面接で落ちていた合格者が、「伝えたいことを詰め込みすぎて回答が長くなり、志望理由や将来像が十分に伝わっていないことに気付いた」と書いています。そのうえで想定質問への回答を文章化し、結論から簡潔に答える練習を繰り返した、と。面接で落ちた理由は大学から教えてもらえないので、自分の答え方を外から見てもらうのが近道だと思います。

Q. 過去問はどのくらいやればいいですか。

A. 「14年分を解いたが、本番はそれまでと大きく傾向が異なる問題が出た」という回答があります。同じ方が「過去問は重要である一方、それだけに頼りすぎず、基礎力を幅広く身につけておくことの大切さを痛感した」と書いています。傾向をつかむために使うもので、当てにいくものではない、ということだと思います。

まとめ

  • 「受かる人の人物像」は書けません。書けるのは要項の規定と、合格者の実際の行動だけです
  • 🔴 大学は「どこで落とすか」を要項に書いています。大分は書類だけで3〜6割、山口は上位約50人しか小論文を採点せず、北里は最終が20分の面接だけ、愛媛は1領域が水準以下だと総合点に関係なく不合格
  • 合格者の出願は「軸を決めて、当てはまる大学を全部出す」。「北は北海道から南は沖縄まで」という回答もあります
  • 面接で落ち続けた方が変えたのは①回答の文章化 ②結論から簡潔に ③経歴と志望理由を一貫した流れに
  • 避けられる遠回りは英語の並行学習・過去問への寄せすぎ・時間を計らない演習・受験校を決めずに始めること

合否を分けたのは、能力ではなく設計でした。

どこで落とされるかを要項で確かめ、軸を決めて出願し、1回ごとに改善点を取り出す。これは才能の話ではありません。

なお「そもそも続けられるか」で迷っている方は、医学部編入は「やめとけ」なのかのほうをご覧ください。合格までの年数・費用・落ち続けたときに何が起きるかを書いています。

メディコーチのコーチは、全員が医学部学士編入の合格者です。あなたの受験校の関門はどこか、出願をどう組むか、面接で何を削るか。設計のところからご一緒します。

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